新人警察官は駆け上がる





































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第17章 それでも酒を飲む
内気な彼女が大人の階段を登る
津田「くそ忙しいのに時間空けてくるのは、違うと思うな。」
遠藤「そんなこと言わないでくださいよ〜。それにあのホタテご飯を・・・」
津田「はいはい、ちゃんと作ってあるからいっぱいおたべ?」
遠藤「わ〜い!」
12月入ってすぐに遠藤さんが飯を食いに来た。
前はアポなしだったが、今回はリクエストとアポをしてきた。
リクエストはホタテ。
料理は前と一緒だ。
ビールは違うがな。
ビールを切らしているため、日本酒を開ける。
遠藤さんには、ヨーグルト酒を出す。
日本酒は、加茂錦。
名前の通りにの酒造が作っている。
それに120年の歴史が詰まっている日本酒だ。
それを熱燗でいただく。
津田「ん〜!これぞ。冬の醍醐味。」
遠藤「美味しい〜。」
津田「そう言えば、賀喜さんや聖来は?」
遠藤「あぁ、お仕事入っちゃって。」
言いながら目を逸らす。
あ、嘘ついた。
津田「それは、しゃーないな。おにぎりはどうする?」
遠藤「お願いしてもいいですか?」
津田「ええで。そのために大量に作った。」
遠藤「ありがとうございます。」
津田「後、あいつらにこれくらいで徴収してきて?」
遠藤「わかりました。」
遠藤さんは、悪い顔しながら笑う。
ここに来てから笑顔や感情を出すようになっている。
テレビではまだ緊張しているのか、固い表情をしている。
〜〜〜〜
食い終わって洗い物をする。
遠藤さんは、ソファーに座ってテレビを見ている。
津田「まだ飲むか?」
遠藤「いえ、大丈夫です。津田さんは、お酒が本当に好きですね。」
津田「そうだな。うまい酒しか飲んでないからな。」
遠藤「じゃ、乃木坂とお酒はどっちが好きですか?」
津田「ん〜。ギリ乃木坂かな。」
遠藤「なんでですか?」
津田「ん〜、なんとなく。」
遠藤「じゃ、飛鳥さんと聖来ちゃんだったら?」
津田「聖来だな。まぁ、乃木坂を知るきっかけになったし。」
遠藤「それだったら、私と聖来ちゃんだったら?」
津田「そりゃ、ダントツで遠藤さんだな。俺の女神だからな。」
遠藤「じゃ、津田さん。」
津田「ん?」
遠藤「私とキスしてください。」
津田「ッ!ゴホッ!ゴホッ!」
遠藤「大丈夫ですか?!」
津田「ゴホッ!大丈夫だ。って、何言い出すんだよ。」
遠藤「私、津田さんのことが好きなんです。」
津田「はっきり言ってくるね。」
遠藤「だって、飛鳥さんと聖良ちゃん、津田さんのことをものすごく好意を持ってます。それに負けないようにしないと・・・」
すまんがあの2人とは、一つになったことがある。
今は忙しくてできてないが、次あったらって言う連絡は取っている。
津田「そうなんか〜。けど、俺は遠藤さんが好きかな。俺の女神だし。」
遠藤「それだったら、こんな女神でもキスしてくれますよね?」
津田「ほんまにやるん?」
遠藤「はい。」
目を瞑って待っているが、身体は震えている。
津田「怖いなら言うんじゃない。」
優しくキスをする。
自分からしたのは、初めてだな。
津田「どうだ?酒飲みのキスは?」
遠藤「甘いキスでした・・・」
遠藤さんは、赤くなる。
津田「これでおしまい。」
遠藤「えぇ・・・もう一回して欲しいです・・・」
津田「意外と欲張りだな。まぁ、いい・・ん?!」
今度は、遠藤さんからやってくる。
津田「おいおい、どうした?」
遠藤「酔っているからかもしれません。」
そのまま抱きついてくる。
津田「はぁ〜、酒の勢いでやろうとするな。怒るぞ?」
遠藤「ご、ごめんなさい。」
津田「次は、自分の意思でやれよ?」
遠藤「はい。あと・・・」
津田「ん?」
遠藤「さくらって呼んでください。」
津田「それくらいならいいぞ。さくら。」
遠藤「もう一回。」
津田「さくら。」
遠藤「ふふ、嬉しい。」
と言いながら寝息が聞こえる。
津田「たく、飲み過ぎだな。」
まぁ、早川や飛鳥さん、西野さんに橋本さんみたいに肉食じゃない分いいか。
けど、こう言うやつほど夜になると怖いんだよな。

■筆者メッセージ
長くなりそう・・・
申し訳ないです。
満腹定食 ( 2021/06/24(木) 20:39 )