新人警察官は駆け上がる





































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第15章 津田の夏休み
夏の終わり
夏休みを終えて、いつも通り仕事をこなす。
そんな中、北村さんから電話が入った。
北村『お前、今日休みだろ?今から場所を送るからそこに来てくれ。』
津田「わかりました。」
連絡先は、菅井さんから聞いたんだろうな。
けど、何するんだろうな。
〜〜〜〜
北村「で、休みは満喫したか?」
津田「満喫はしましたよ。けど、普通の休みと変わらなかったですけど。」
北村「まぁ、そうだろうな。俺も橋本さんから連絡入った時は、驚いたわ。」
津田「ハァ、そこまで繋がっているのか。」
北村「これでも、坂道警備部の課長だぞ?」
津田「へぇ〜、あ、カン。」
弓木「わ!やられた!」
津田「麻雀はそんなもんだな。」
白石「あ、それロン。」
津田「えぇ?」
白石「はい、四暗刻。」
津田「うわ・・・たけぇ〜。」
北村さんに呼び出されて麻雀をしている。
麻雀が相当打ちたかったらしく、白石さんと弓木を招集していた。
で、最下位になった人間がここの飯代を奢ることになっている。
今ので俺が最下位になった。
弓木「津田さん!ごちです!」
津田「いや、弓木。あと2局あるぞ。」
弓木「目が怖いですよ。」
北村「はっはっは、足掻け小僧。」
津田「絶対、北村さんから点数取ってやりますよ。」
白石「マジになりすぎだよ〜。花奈ちゃ〜ん!ジュースおかわり!」
「は〜い!ちょっとまってて!」
中田花奈さん。
乃木坂を卒業して、幅広くメディアで活躍している。
そんな中田さんの雀荘で麻雀を打っている。
知名度があるのでなかなか予約できないらしくて、たまたまできたので白石さんが麻雀できる人を呼んだらしい。で、弓木と北村さんしか空いてなかったらしくて、俺が召集された。
北村さんと一緒に仕事した時に少しできると話したことを覚えていたみたいだな。
とにかく、今は最下位から脱出するしかない。
〜〜〜〜
俺は雀卓の上に平伏している。
北村「ん〜、惜しかったな。あと1000点だったな。」
津田「く、くそ・・・」
弓木「津田さん!ごちです!!」
津田「俺より稼いでいるくせに・・・」
結局1位北村さん、2位白石さん、3位弓木、4位俺になった。
飯代は、カレー4人分とスイーツ2人分と飲み物だ。
津田「う、うわぁ〜。これでお願いします。」
中田「ありがとうございます!」
北村「よっ、太っ腹。」
津田「次は、ぜってぇあんたを落としてやるよ。」
北村「お?言ったな?いつでも来やがれよ。」
バチバチにメンチを切る。
白石「はい、そこまで。ほら、帰るよ。花奈ちゃん、またね。」
弓木「また来させていただきます!」
中田「待ってるよ〜!」
店を出ると涼しい風が吹く。
白石「もう秋ね。」
弓木「あ、津田さんの家で栗ご飯食べたい!」
津田「物を持ってこい。物を。それだったら作ってやるよ。」
白石「あ、私もお邪魔しようかな。」
津田「忙しいでしょ?」
白石「半日くらいなら取れるよ?」
津田「その時は、来てください。」
もうじき秋だな。
こんな日が続けばいいのに。

■筆者メッセージ
次に行きまーす。
満腹定食 ( 2021/06/20(日) 10:38 )