新人警察官は駆け上がる





































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第14章 お呼びですよ!津田さん!
2年ぶりの花見
津田「はぁ?なんて?」
早川『久々にお花見に行きたいねん!前は、津田さんが料理上手やと思わんかったからあれやけど、今回はお弁当作ってや!』
津田「はぁ〜、何人分だ?」
早川『2人やで!あと、バイクの後ろに乗せてや!!』
津田「はいはい、わかった。行くのは、あの場所だろ?」
早川『そうやで!9時くらいに津田さんの部屋に行くからよろしく!!』
はぁ〜、花見か。
去年は行ってなかったからな。
久々にいいか。
けど、弁当のリクエストは初めてだな。
津田「何作ろうか・・・」
無難に、おにぎりと唐揚げ、卵焼きだな。ほかに彩として何入れようか。
おにぎりも種類を作らないとな。
ーーーー
津田「ふぁ〜、ねむ。」
時刻は7時半。
弁当を作る。
まず、唐揚げ。
ベタに醤油とニンニクでいく。
卵焼きは、醤油とネギを入れる。
彩にほうれん草の胡麻和えでいこうと思う。
おにぎりは、梅干しと枝豆と塩昆布の混ぜおにぎりで行く。
二人分だからそんなに時間はかからないだろう。
弁当の容器は、使い捨てプラスチック容器を使う。
洗い物をするのが面倒だからな。
あと割り箸も。
津田「うし、完成。」
容器に詰めて完成する。
残った唐揚げや卵焼きや混ぜご飯は、俺の朝飯になる。
そうこうしているうちに9時前になる。
ピンポーン
津田「お?来たか?」
扉を開ける。
早川「やっほ〜!来たで!」
津田「まずは、おはようだろうが。」
軽くチャップする。
早川「いった!」
頭を抑える。
津田「そんな強くしてねぇーだろうが。もう出るぞ。」
早川「もう完成したん?」
津田「あぁ、ちょっと待ってろ。」
リュックに弁当を詰め、水筒を入れる。
水筒の中身は、実家から送られてきた麦茶だ。
米と一緒に麦茶の素も送ってくれる。
酒飲まない時は、ずっと麦茶を飲んでいる。
そして、ヘルメットも持つ。
津田「これ背負って被れ。」
早川「はぁ〜い!」
下に降りて、駐輪場へ行く。
バイクを出してエンジンをかける。
エンジンが唸る。
津田「ほら、乗れ。」
早川「よいっしょっと!」
バイクに跨ったことを確認して、アクセルを捻る。
目的地は、あの高台だ。
〜〜〜〜
早川「ん〜!!やっぱ最高やな!」
津田「あぁ、そうだな。」
櫻坂区の高台。
早川を初めてバイクに乗せて、連れてきた場所。
今日は、平日。
人は、あまりいない。
早川「あのベンチに座ろ!!」
津田「はいはい。」
ベンチに座り、リュックを置く。
早川「なぁなぁ!お弁当の中身なんなん?!」
津田「落ち着け。ほら。」
早川「わぁ〜!美味しそう!!」
津田「だろ?ほら、食えよ。」
早川「いただきまーす!ん〜!卵焼き美味しい!!」
津田「落ち着いて食えよ。飯は逃げねぇーぞ。」
俺は、麦茶を飲む。
いや〜、落ち着くわ。
それから梅おにぎりを食う。
酸っぱいが、米の甘味も引き立っている。
津田「うめぇ〜。」
早川「写真撮ってや!」
津田「はいはい。1.2の3。」
携帯で早川が飯を食っている写真を撮る。
津田「これどーするだ?」
早川「ブログにアップする!!」
津田「ぶっ!やめとけ!」
早川「やけど、ファンの人たちから親戚のお兄ちゃんで通ってるで?」
津田「はぁ?マジかよ。」
これで通るのは世の中上手くいきすぎだろ。
けど、今は気にしないでおこう。
本当ならビール飲んで忘れようとするが、今日はバイクだ。
麦茶を飲んで、落ち着こう。
〜〜〜〜
弁当食って、花見を満喫した。
帰りは、遠回りになるが早川が住んでいるマンションへ送る。
時間帯も遅いしな。
津田「ほら、着いたぞ。」
早川「津田さん!ありがとう!!」
津田「おぉ、じゃーな。」
早川「ちょっと待って!」
津田「ん?どうした?」
早川「ヘルメット取ってや。なんかついてるで?」
津田「え?マジか。」
ヘルメットと脱ぎ、顔を触る。
津田「どこだ?」
早川「ちょっと待ってな。」
早川は、俺の頬に顔を近づける。
そして、チュッ!と言う音がなる。
津田「え?」
早川「と、取れたで!じゃ!またね!!」
音が鳴った時、柔らかい感触があった。
え?もしかして?
俺は、少しの間思考が停止していた。

■筆者メッセージ
七七四さんからの質問にお答えします。
この小説の十津川さんは、高橋英樹さんをイメージして書いています。
個人的には、渡瀬さんが好きですが、署長するなら高橋英樹さんかなって思いました。
あと捜査一課長は、あの人です。
科捜研の女を見始めてからファンです。
リクエストで花見が出たので、久々に早川メインにしてみました。
満腹定食 ( 2021/06/16(水) 21:56 )