新人警察官は駆け上がる





































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第14章 お呼びですよ!津田さん!
久々のサシ飲み
俺は、乃木坂区のいつもの居酒屋に来ている。
今日は、この人の飲みに付き合っている。
十津川「お前さんには、本当に迷惑をかけられてたからとことん付き合ってもらうぞ。」
津田「はい。付き合わせてもらいます。」
この間の件もそうだが、他にも問題があるらしく、忙しいらしい。
津田「俺の処分なくていいんですか?」
十津川「本部の反応がないから大丈夫だと思う。しかし、気を抜くなよ。」
津田「はい、肝に銘じます。」
俺はタコの唐揚げを食べ、ビールを飲む。
十津川「お前には、刑事になって欲しいと思っているが、お前は交通部希望だったな。」
津田「はい、子供達に交通安全の大事さを伝えたいと思っています。そのために警察官になったようなものですよ。」
十津川「そうか・・・。交通部に惜しい人間だな。お前みたいな人間が、刑事になって犯人を説得して捕まえてほしいんだがな。」
津田「それも警察官のやりがいですね。けど、交通部に行きたいのが本心です。」
正直、刑事に興味はない。
俺は交通部に行きたいが、このまま地域課でも良い気がしている。
それに・・・
津田「刑事部に配属されたら、今より忙しくなりますか?」
十津川「そうだな。私は、いろんなところを列車で移動して事件を解決した。それも長い時間をかけてな。」
津田「それだったら、今のままでも良いと思っています。」
十津川「それは、あの子達のためか?」
津田「ん〜、ノーコメントで。」
十津川「何も言わないってことは、当たりだな。」
鋭すぎるって言っても、この人にはわかるか。
ふと、一人で過ごしていると一緒に酒飲んだり、飯食ったりしたあいつらの顔が思い浮かぶ。
どいつもこいつも笑顔だ。
十津川「まぁ、お前さんの好きにしなさい。だが、相当かかると思うがな。」
津田「ぶっ!思い出したくなかったのに。」
十津川「はっはっ、お前さんにはやられっぱなしだったからな。」
津田「今回は、なんにもないのでご安心を。」
何言ってもわかられるし、何かと怒ってくれる。
なんと言うか、親父だな。
津田「十津川さん。」
十津川「どうした?」
津田「俺がこの世界で道を逸らしたら、容赦なく切ってくれ。」
十津川「ん〜、その時の状況によるな。だが、私はお前を捨てたりはしない。ここの署長でいる限りな。」
津田「そう言われてもなぁ・・・」
まぁ、そうならないように頑張るか。
そのあとは、朝方まで付き合わされた。
久々に明け方まで飲んだわ。

■筆者メッセージ
リクエスト募集しま〜す。
官能以外でお願いします。
ちなみに春〜夏です。
満腹定食 ( 2021/06/16(水) 19:41 )