新人警察官は駆け上がる





































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第12章 俺の身体はビールで出来ている
やっぱりビール
津田「ふふん、ビール、ビール。」
禁酒を解禁して、ビールを「程よく」飲んでいる。
さとふるを取ってからうまいものが頻繁に届く。
津田「仕事もうまく行っているし、うまいものも食えてるし、ラッキー、ラッキー。」
今日は、さとふるから来たホタテを使って料理している。
バター醤油焼き、炊き込みご飯・・・。
1人分ながらこれくらいでいいだろう。
それに届いたホタテは、1キロもあるから少しの間は、ホタテづくし。
夢のようだ。
ピンポーン!
津田「誰だ?」
引っ越ししてきてから変な勧誘やセールスはないはずだが、しかも夕方。
津田「はいはい、誰・・・あ〜、きちゃったか。」
「はい、ご飯食べたくて。」
津田「ええよ。来ると思ってなかったから大したもの作ってないで?」
「大丈夫です!津田さんの料理はなんでも美味しいですから!」
津田「そんなこと言われたら追加で何か作っちゃうよ!ほら、遠藤さん!早く!」
遠藤「は〜い!」
〜〜〜〜
津田「飯は、早炊きで行って、どうするか〜。えぇ〜と。これで!はい!」
遠藤「わぁ〜!美味しそう!」
俺が追加で作ったのは、バター醤油焼きはもちろん、ホタテと大根の煮物とキャベツと紫蘇とコーンのサラダだ。
津田「即興だけど、味染み込んでないかも。」
遠藤「大丈夫です!あの、ビールは・・・」
津田「ちょっと待ってな。」
今日用意するビールは、仙南クラフトビール ヴァイツェン。
特有のフルーティーな香りと甘みがあり、やや白みがかったビール。
女性人気がすごいらしい。
遠藤「いただきます!ん!!美味しい〜!」
津田「じゃ、俺も。ん〜!うめぇ〜!」
遠藤「きてよかったです。」
津田「で、どうした?何かあったか?」
遠藤「え、いや、その〜。」
津田「辛くなったか?」
遠藤「・・・はい。」
津田「そうか〜。芸能の世界は、一応理解していると思っているが、その辛さがわからねぇーんだよな〜。けど、今は、うまいもん食べて忘れようや?な?」
遠藤「はい!その前になんでホタテですか?」
津田「ふるさと納税。ええやろ?」
遠藤「津田さんって、食べ物に関しては貪欲ですね。」
津田「それが日々の楽しみだな。ほら、冷める前に食えよ。辛くなったら、いつでも来な?お前さんを笑顔にする料理をた〜くさん!作ってやるからさ。」
遠藤「はい!あと、飛鳥さんが嘆いていましたよ。」
津田「え?」
遠藤「半日休みでも行ける日がないって。」
津田「そりゃ、仕方ないことだな。今日は泊まるのか?」
遠藤「明日、午後から仕事なので・・・」
津田「はぁ〜、まぁいいさ。飛鳥さんは一緒?」
遠藤「その予定です。」
津田「今多めに炊き込みご飯作っているから、明日おにぎりで渡してくれ。」
遠藤「いいですか?」
津田「あぁ、ホタテはまだあるし。それで勘弁してくれって言っといてくれ。」
遠藤「わかりました!」
津田「よし!仕事の話は終わり!飯だ!飯!」
遠藤「はい!」
今日も俺の部屋は、うまい料理とビールで人を明るくしている。

■筆者メッセージ
櫻坂から誰を出そう・・・
リクエスト送ってください。
満腹定食 ( 2021/06/11(金) 23:22 )