新人警察官は駆け上がる





































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第11章 倒れてきたあの子は・・・
一目惚れ?
菅井side
「友香〜!呼ばれているよ!!」
菅井「あ、ごめん!今から行く!」
「最近ゆっかー、おかしくない?」
「そうだね。どうしたんだろ。」
商業施設に用事で行った時に、私は何もないところで躓いて倒れそうになったところをあの人に助けてもらった。
その人は、ここ櫻坂区で治安を守る警察官だった。
あの時から少しずつ気になっていた。
もう少しお話がしたい。
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津田「で、迷子ですか・・・」
熊谷「みたいだな。どうする?」
「うぅ、ママ〜。」
交番に迷子になった女の子が届けれられた。
買い物途中ではぐれたのかそれとも・・
熊谷「おい、津田。変なこと考えるなよ。」
津田「え?」
熊谷「捨てられたと思っていただろ?」
津田「いや〜、そんなわけないでしょ。」
この街では、ありえなくない話だ。
それに俺が来るまでにも4件くらいあったと聞いている。
津田「で、どうします?どうやって泣き止ませますか?」
熊谷「そうだな〜。」
村井さんと保田さんは、パトロール中。
俺と熊谷さんは、独身で子供の扱いがよくわかっていない。
津田「あ、そうだ。」
俺は、机の引き出しからあるものを出す。
津田「これ食べる?」
「うぅ、あめちゃん?」
津田「うん、そうやで。ほら。」
チュッパチャップスをあげる。
たまたまコンビニで飯を買った時に当たったやつを持っていた。
津田「美味しい?」
「うん!美味しい!」
女の子は、チュッパチャップスを舐めると同時に笑顔になる。
熊谷「本部に連絡するからその子見といてくれ。」
津田「わかりました。何歳?」
「4歳!」
津田「ママはどんな人?」
「きらきらしてていい匂いがするの!」
津田「水商売だな。」
「みずしょうばい?」
津田「ん?こっちの話。すぐに見つかると思うから待っててね。」
「うん!おじさん!ありがとう!!」
津田「お、おじさん・・・俺まだそんな年齢じゃないで・・・」
〜〜〜〜
「本当にありがとうございます!目を離した時は、いなかったので・・・」
津田「いえいえ、これも仕事ですから。ママが見つかって、よかったな。」
「うん!ありがとう!おまわりさん!」
「では、失礼します。本当にありがとうございました。」
「バイバ〜イ!」
女の子の母親が見つかった。
言ってた通り水商売をしていた。
けど、子供思いの優しい目をしていた。
「あの〜。」
津田「はい。なんで・・・って菅井さん。」
菅井「すいません。お仕事中なのは、わかっています。」
熊谷「おい、津田。どう・・・って!菅井友香じゃん!!」
菅井「こんにちわ。」
熊谷「こんにちわ・・・じゃなくて!津田!知り合いだったのか?!」
津田「そんなわけないですよ。たまたま出会って再会しただけです。」
熊谷「あの、菅井お嬢様だぞ!!」
津田「へぇ〜、俺には関係ありません。」
菅井「そうですか・・・。」
悲しい顔をする菅井さん。
津田「いや、その!今は仕事中ですから、だめですってことですよ!そんな悲しい顔をしないでください!」
菅井「お仕事が終わればお話してくれますか?」
津田「・・・」
熊谷さんを見る。
熊谷さんは、やれと目で訴えている。
津田「話くらいなら聞きますよ。」
菅井「本当ですか!!それだったら、連絡先交換してください!」
津田「いいですよ。」
こうして俺は、菅井さんと連絡を取り合うようになった。
ーーーー
菅井side
菅井「・・ふふふ。」
「友香?どうしたの?」
菅井「え?!何もないよ!あかねんどうしたの?」
「さっきスタッフさんが呼んでたよ。」
菅井「本当?行ってくるね。」
危ない、危ない。
津田さんとのやりとりを見られるちゃうところだった。
早くお話がしたいな。

満腹定食 ( 2021/06/11(金) 10:05 )