新人警察官は駆け上がる





































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第11章 倒れてきたあの子は・・・
犯罪が起きやすい街
とある秋の真夜中
「おい!待て!!」
「そっちに行ったぞ!!」
坂道市櫻坂区にある繁華街。
そんな街から青と紺の服を来た男達が犯人を追いかけている。。
「く、くそっ!行動が速いんだよ!」
「あの顔は、連続空き巣犯ですよ!捕まえないと!」
「待ちやがれ!!」
時間帯もあるが、暗くて人の通りがあまりない。
ここで流してしまうと犯人はまたどこかで空き巣を働くだろう。
「見つけた!逃がさんぞ!」
「なんだと?!チッ!」
「逃がすわけねぇーだろ!!」
「ぎゃぁ!」
犯人の足に飛びついて捕まえる。
「よっしゃ!!お手柄だぞ!津田!」
津田「いえいえ、皆さんのおかげですよ。」
津田雄介、ただいま犯罪が起きやすい繁華街で治安を守るために働いている。
ーーーー
「津田〜、お手柄だったぞ〜!こんな奴がうちの交番に来てくれるって嬉しい限りだよ!」
津田「やめてくださいよ〜。村井さん。たまたま捕まえただけですよ。」
村井秀俊
巡査部長で繁華街前交番の責任者。
少し前まで刑事課に勤めていたこともあり、勘が鋭い。
「そうだぞ〜、俺の同期もここで働いて犯罪が減らないからって言ってやめていったんだぞ?」
保田博
5年先輩で、村井さんと一緒に行動することが多い。それに愛妻家で机の上には子供の写真と奥さんの写真が飾られている。
「北村から連絡あったけど、北村より優秀だと思うぞ。あいつはあいつなりで賢い奴だったけどな。」
熊谷孝介
北村さんの同期。
俺と一緒にパトロールすることになっている。それに何かと気にかけてくれる。
津田「いや〜、北村さんには敵いませんよ。あの人は、めちゃくちゃすごい人ですよ。皆さんが思う以上に。」
熊谷「はっはっは、今回の犯人逮捕は、お前の手柄に変わらないんだから、謙遜するなよ。ほら、また唐揚げ弁当奢ってやるよ。」
津田「まじっすか?!いただきます!」
村井「それに昼休憩近いし、お前ら2人先に買ってこい。」
熊谷「だとよ。ほら、行くぞ。」
津田「はい!」
朝や昼は、比較的犯罪が起きにくいが、夜から朝方にかけて頻繁に犯罪が起きる。
なんとか減らそうとしているが、なかなか難しい問題だな。
〜〜〜〜
熊谷「で、今回も空き巣ですか。」
津田「すいません、被害額は?」
「そんな置いてなかったんですけど、40万くらいですかね。」
通報を受けて見に行った店舗は、レジの中の札や小銭、金庫に入れてた分が盗られていた。それに高い酒も盗まれていた。
津田「連続空き巣犯捕まえたのに違う人物が出てきたってことですよね?」
熊谷「そうだな。また振り出しだな。帰ったら、前の空き巣犯と照らし合わせるぞ。」
津田「了解です!」
色んな犯罪が起きているが、やりがいは感じる。
とにかく犯罪を0に近づけていくぞ。

■筆者メッセージ
最初は、無難にあの人でいきたいと思います。
満腹定食 ( 2021/06/10(木) 14:44 )