新人警察官は駆け上がる





































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第10章 越える一線
いつも急に決まる
駒田「津田〜!お前ってやつは!!」
津田「す、すいません!!」
なぜ、駒田さんに怒られているのか。
駒田「お前は、いつになったらちゃんとした飯を食うんだよ!!」
津田「ちゃんと食べてますよ!見てくださいよ!」
駒田「嘘つけ!!昨日の晩が、まだ酒飲んでただろうが!!アルコール臭が抜けてねぇーんだよ!!」
こんな具合に怒られている。
津田「失敬な!アルコールは抜けてますよ!」
駒田「それでも口からアルコールの臭いがしてんだよ!このことを十津川署長に言ってやるぞ?!」
津田「や、やめてくださいよ!!ほどほどに飲みますから!!」 
駒田「だめだ!!今日から禁酒しろ!!いいな!!」
津田「そ、そんな〜。」
駒田「そんなことをしても無駄だ。ほら、パトロール行ってこい。」
津田「はい・・・」
駒田「しゃきっとせんかい!!」
津田「は、はい!!」
俺は、パトロールに行く。
駒田「はぁ〜、今日からやるって言ってたが、うまく行くんかよ。」
〜〜〜〜
津田「はぁ〜、飯作るって言ってもな〜。」
久々にスーパーでまともな買い物したな。
津田「何作ろうか・・・って」
俺の部屋の前で袋を持った真夏さんと新内さんがいた。
真夏「お久しぶりだね。」
新内「元気じゃないね。」
津田「お久しぶりです。何してんすか?」
真夏「津田君を心配してきたの。それに元気全然ないじゃん?」
新内「そうだよ。それに顔も痩けてるし、お酒ばっかり飲んでいるでしょ?」
津田「まぁ、正解ですね。上司から口酸っぱく言われたんで飯を食おうと・・・」
真夏「私たちも作るから一緒に食べよ?」
津田「それをするために来たんですか?」
新内「それもあるけど、津田君の生活が荒れてるって聞いたから飛んできたのよ。」
津田「もしかして?」
真夏「署長さんからだよ。」
十津川さんも心配しているだな。
俺は、そんな人間じゃないのにな。
津田「まぁ、返すわけにも行かないのでどうぞ。」
2人を部屋に入れる。
津田「何作りますか?」
秋元「私は、ゴーヤチャンプル。」
新内「私は、副菜かな。」
津田「じゃ、ハンバーグ作りますね。よし、やるか。」
〜〜〜〜
久々にテーブルの上に色鮮やかな料理が並べられる。
真ん中にハンバーグ、その横にゴーヤチャンプル、ほうれん草の胡麻和え、玉ねぎサラダ、それに米だ。
津田「いただきます。」
秋元・新内「いただきます!」
ゴーヤチャンプルから食べる。
苦味の中に旨味が口の中に広がる。
津田「うまい。」
秋元「よかった〜。私も、ん!胡麻和え美味しい!」
新内「いつも作ってるからね!私は、ハンバーグで、ん〜!美味しい!!」
津田「口にあってよかったです。」
新内「作り方見てなかったけど、なんか入れたの?」
津田「ケチャップ入れました。肉の旨みを出すって聞いたことあるので。」
新内「そうなんだ〜!飛鳥から聞いてたけど胡椒たっぷりのハンバーグを作ったんでしょ?」
津田「えぇ、酒にあってガッツリ食べれるハンバーグにしましたよ。」
新内「次、作ってよ〜。」
津田「酒が来たらいいですよ。」
久々に食事しながら会話をしている。
昨日までだったら考えられない光景だな。
真夏「津田君?大丈夫?」
津田「え?あ、大丈夫ですよ。美味しすぎて、固まってしまいました。」
真夏「そう?ふふ。」
新内「真夏、冗談だから。あと、津田君。」
津田「はい?」
新内「今日決まったばっかりなんだど、今日から乃木坂が津田君の部屋でご飯食べたり、泊まったりすることが決定したの。」
津田「へぇ?」
真夏「そうそう、これは署長さんの命令でもあるの。だからこれからよろしくね。」
津田「あ、はい。」
そんな気はしていた。
まぁ、今の俺は飯を食わないと思って十津川さんが提案したんだろう。
まぁ、一人で酒飲むよりマシか・・・

満腹定食 ( 2021/06/08(火) 12:08 )