第7章
03
卒業式を数時間後に控え、優希はクラスのメンバーや仲間と写真を撮っていた。勿論、悠太達とも撮った。

「やっぱ優希の周りには皆んな集まるんだな。なんかヒーローみたい。」
「ヒーローって…思ってないこと言うなよ。ほら悠太、麻友と写真は撮らなくていいのか?」
「優希から言うとは珍しい。じゃ、お願いしてもらおかな。」

優希は悠太と麻友とのツーショット写真を撮った。

「やっぱお似合いだな。」
「お前こそ思ってないこと言うなよ。」
「思ってるわ。」
「なんか卒業って…やっぱ悲しいね。」
「それはそうだよな。ほんと高校生活いろんなことあったもんなぁ…」
「最初は恋愛禁止じゃなかったけど、途中で恋愛禁止になって、最終的にはまた解除されたけどさ…まさか俺も付き合えるなんて思わなかったし…」
「確かにな。」
「優希、お前は付き合えると俺は思ったけどさ…でも、付き合ったのは美桜ちゃんだもんな。」
「そうだな。それは確かに…うん、まさか俺も美桜と付き合えるとは思わなかった。」
「てっきり愛佳ちゃんとかなって思ったけど。」
「そうか?まだ愛佳俺のこと思ってるんかなぁ…」
「私の話した?」
「びっくりした…」
「愛佳ちゃんと優希が付き合ったらどうなってたかなぁって…」
「私と優希が?優希はわからないけど、私はずっと優希が好きだったからね。今は友達としては好きだよ。」
「友達かぁ…」
「だって優希には大切な彼女がいるじゃん。それに、あの時優希とは別の約束したし。」
「優希君と別の約束?らぶたん何を約束したの?」
「『美桜ちゃんを悲しませたら許さないから。』ってね。」
「なるほどね。そりゃ優希、美桜ちゃん悲しませる訳にはいかないか。愛佳ちゃんに言われたら絶対だからな。」
「別に愛佳に言われなくても、美桜は絶対悲しませないつもりだったし。」
「なーに強がってんのよ!」
「痛て!」

愛佳に耳を摘まれ、優希は声を上げた。

「あんたあの事忘れた訳じゃないでしょうね?尚と一悶着あった件。」
「あれは尚と一悶着あっただけじゃん。」
「あんたねぇ…」
「やっぱ優希、今更だけど愛佳ちゃんと付き合ったら?」
「アホなことを。」
「あんた私のことアホって言った?」
「別に愛佳に言った訳じゃ…」
「じゃあどういう意味よ?」

優希は愛佳に追いかけられてしまった。

「やっぱあの2人お似合いだな。」
「仲睦まじい2人だね。」

悠太と麻友は優希と愛佳の光景を見て笑った。

夜明け前 ( 2018/11/22(木) 13:48 )