第6章
01
「みんな集まったね。それじゃあ、今からカラオケ大会の開催でーす!」
「イェーイ!!」
「こんな大人数での開催なかなかないよ。」

土曜日…優希たちはカラオケにいた。悠太が前から計画していた企画だ。卒業式前の最後の遊びだ。参加メンバーはというと…

「悠太ようこんだけ集めれたな。」
「みんなで楽しみたいし、ほら…この前優希と美桜ちゃんいなかったしさ。後は美瑠ちゃんとか岡田さんとかね。」

悠太が声をかけたのは優希・美桜・麻友・愛佳・尚・咲良・真央・隆史・美瑠・岡田と今まで関わりがあるメンバーを呼んだのだ。因みに前回参加しなかったのは優希・美桜・尚・咲良・美瑠・岡田の6人。優希は福岡に行っており美桜と年末年始を過ごした。尚は親と一悶着あったため参加出来ず、こちらも咲良と一緒に年末年始を迎えた。美瑠はこの時は優希らとあまり関わりはなく、岡田は全くの関わりはなかった。

「しかし、こんだけいるのに部屋が…」
「まぁ広い。悠太凄いや。」
「予約は得意だからさ。ま…後でみんなから参加費徴収するけど。」
「えー、悠太の奢りじゃねえの?」
「馬鹿言え、何で俺の奢りなんだよ?」
「悠太=奢りだろ?」
「なんだよその公式、そんなん言えるのは優希だけだ。」
「悠太は優希に頭上がらないからな。違う、麻友ちゃんには一番上がらないんだよな?」
「お前らうるせーよ!隆史に真央!」
「もう…ガキじゃないんだから、優希ほんと大人しいね。」
「昔からだからな悠太は。もういつもの光景だからさ。」
「そっか。」
「で、誰から歌うよ?」
「悠太じゃね?やっぱ最初は。」
「じゃ、俺からいかせて貰います。その次優希な。」
「冗談じゃねえよ。俺は盛り上げだけするからよ。」
「そんなもんで許すかー!」

というわけで、カラオケ大会はワイワイしながらスタートした。

夜明け前 ( 2018/08/31(金) 00:31 )