第4章
03
翌日、優希と美桜は買い物に出かけていた。

「優ちゃん、冬休みはありがとね。私、すごく楽しかったよ。」
「俺こそありがとな。夏休み以来やったし、美桜の家初めて行ったからな。」
「クリスマスは優ちゃんとデートしたし、正月は着物・袴でデートしたし…」
「そうだったな。」

そんな話をしながらも2人は買い物を続けていた。と言っても、美桜の買い物に優希は付き合ってただけだ。優希はたまにしか買い物に行って買わない。だから、ほとんど荷物持ちだった。今日もいえば美桜の荷物持ちだ。

「優ちゃん何か買わないの?」
「特に買いたいものないし、わざわざ買おうとも思わないからさ。」
「ふぅ〜ん、遠慮しなくてもいいのに。」
「してはないけどさ。」

なんて話をしてると…

「あれ、優希じゃん。」
「悠太、それに麻友。」
「優希君久しぶり。あ、美桜ちゃんもいたんだ。」
「文化祭以来?」
「そうなるね。なんだよ優希、美桜ちゃん来てるなら連絡しろよ。」
「来たのついこの前だし。」
「だからって躊躇う理由ないだろ。全く…お前はいつまでたっても固いな。」
「うるさいな。」
「まあまあ2人とも喧嘩しないでよ。麻友ちゃん達も買い物?」
「うん。今日ちょっと私が買いたいものあったからさ、悠太に付き合ってもらってたの。美桜ちゃんも?」
「私もそう。でもね、優ちゃん何も買わないんだよ。」
「優希はそういう奴だからな。そうだ優希、今からWデートでもするか?」
「また急に。俺は別に構わないけど、美桜いい?」
「うん。私Wデートなんて初めてだよ。」
「まぁ…そういう俺も初めてなんだけどさ。」
「お前は今まで付き合ったことないからな。」
「調子に乗りやがって。いいや、とりあえずご飯食べない?」
「なら、近くのレストランでも行こう。悠太の奢りね。」
「え…俺?麻友酷くない?」
「いいじゃない、優希君もそれでいいでしょ?」
「こういうのは言った本人が払うのが一番だからな。まさか麻友が言うとは思わなかったけど。」
「優希ここは俺と割り勘…」
「嫌だよ。」
「言わなきゃよかった…」

しょげた悠太を他所に、向かうはレストラン。Wデートの前に腹ごしらえだ。

夜明け前 ( 2018/07/07(土) 17:45 )