第3章
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数日後、優希はある人物を呼び出していた。その人物とは…

「なんだよ優希、こんなとこに呼び出して。」
「すまないな真央、お前に話しておきたいことがあってよ。」

呼び出したのは真央だった。何故優希は真央を呼んだのか?

「話しておきたいことってなんだよ?」
「実はな…」
「また出校停止か。」
「違うわ!なぁ、岡田知ってるだろ?」
「岡田って岡田さん?そりゃ知ってるけど、それがどうしたんだよ?」
「岡田が男子とあまり話したことがないんだってよ。だから真央、岡田の話し相手になってくれ。」
「は?何で俺なの?優希でいいじゃん、何でわざわざ俺が岡田さんの話し相手に?」
「知ってんだろ、俺は岡田が苦手なの。だから、お前に頼んだんだよ。お前なら好き嫌いないから。」
「なんだよその理由。俺だって好き嫌いあるんだぜ?なんか俺、お前にはいい人って思われてるみたいだけどよ。てか、岡田さん男子とそんな接点ないの?」
「そうみたいだな。」
「元生徒会長だろ?副会長とか男じゃなかったか?」
「知らねえよ。俺生徒会とか興味なかったし。」
「俺が岡田さんの話し相手…」

優希はまだ岡田と仲良くなったつもりはなかった。岡田はどう思ってるかは知らない。だが、岡田と約束してしまっただけに、守らないといけなかった。

「隆史には言ったの?」
「隆史じゃなくてお前。」
「ハナから俺?なんだよそれ…」
「嫌なら隆史に頼むけど。」
「はぁ…わかったよ。」
「ちなみに彼氏は以ての外ってさ。お前にもってこいだな。」
「調子に乗りやがって…」
「じゃ、頼んだ。」

優希は去って行った。

「言うだけ言って去るんかよ。相変わらずだなぁ…てか、岡田さんとそんな話したことないんだけど。俺で務まるのか?」

真央は心配になった。この続きはまた今度…

■筆者メッセージ
三章始まって途中連載しなくてすいませんでした。なかなか、更新する暇がなくようやく出来ました。次章もお楽しみに。
夜明け前 ( 2018/06/29(金) 20:14 )