第3章
07
岡田を助けに向かってる途中、優希は白間に岡田を拉致した場所がどこか聞いた。

「確か…ここら辺だったと思う。」
「人目は気にならないとこか…」
「でも、白間さんよく気付いたね。」
「私のアジト跡ここら辺だったし…」

白間には数人の手下がいたが、優希の一件で手下は離れアジトも無くした。言われてみればそうだと優希は思った。

「見覚えあるなとは思ったが…しかし白間、何でたまたまここにいたんだ?」
「私…岡田さんと同じクラスだから。」
「え…そうなの?じゃあ、ここに来たのは岡田さんを探しに?」
「うん。そしたら、岡田さんが男数人に囲まれてて…」
「男数人か…俺もたまたまなんだよなぁ。白間とは別の日だが、岡田が男数人に囲まれるとこ見て助けたの。」
「しかし何で岡田さん拉致されたんだ?なんか誰かに恨まれたり…」
「さあな、知るはずもないし…とにかく岡田を探すか。」
「ねぇ優希、もっかい聞くけど何で私も助けに向かう組なの?」
「愛佳ちゃん細かいことは気にせずにさ…」
「愛佳の睨みなら男も黙るだろ。」
「あのねぇ…私は女なの。優希わかるでしょ?」
「ま…細かいことは気にせず、行くぞ。」
「はぁ…ついさっきまで探しに行く気ゼロだったのに、張り切ってるよ優希。」
「それが優希だから仕方ないさ。」

そう言って優希らはまた岡田を探しに向かった。一方こちらは尚達…尚らは職員室に到着すると岡田のことを話した。対応した先生は指原先生と山本先生だ。

「またトラブル?大事な時期だって言うのに…」
「先生…そんなこと言ってないで早く助けに行かないと…」
「さっしー、生徒を助けるのがうちらの役目やに?」
「はぁ…わかってるけど、優希君また暴走しない?」
「あいつは同じ過ちは犯さない奴です。それに今回は優希だけじゃなくて、悠太らもいますからあいつらが止めます。」
「そうだといいけどね…さや姉行く?」
「うちは行く気やよ?元生徒会長を男数人が襲ったんやでなぁ…厳しい罰則下さんとなぁ。」
「尚君、私達を優希君らのとこに案内して。」
「了解です。」

尚達も優希らのとこに向かった。

■筆者メッセージ
一ヶ月振りの更新です。
夜明け前 ( 2018/06/19(火) 17:52 )