04
一方の優希は自販機に到着したが、イライラは治らない。それどころか、さらにイライラしてきた。
(なんだよあの女…会って早々俺に説教なんてよ。ガミガミうるさいし…あいつは俺の何を知ってんだよ?ほんとムカつくというか…2度と会いたくないな。)
「外の空気吸ってもイライラは治らないみたいだな優希。」
「全くだ。あいつの顔想像しただけでイライラする。」
「岡田さんねぇ…結構可愛らしい顔だけど、あんな性格というか…結構ツンってしてる子なんだって思った。」
「感に触るツンだけどな。」
「しかし優希、お前って喧嘩売られるし買うし…静かな日はないのか?」
「俺が聞きたいよ。俺はただ普通に過ごしてるのに、誰かが声をかけるからああなるんだろ?」
確かに優希から誰かに声をかけることはなかった。悠太や愛佳達などを除けば、優希は静かな方だ。この発言に間違いはなかった。
「無視するわけにはいかないもんな?」
「無視は論外だろ。そうなったらもう…渋々話すしかないわな。」
「でもさ、優希には話しやすいオーラがあるのかもよ?」
「それさ、俺が超フレンドリーみたいな奴じゃん。」
「優希はそれに近いで?」
「誤解だ。」
なんて話していると…優希をイラつかせた人物が来た。
「向井地…」
「なんだよ…俺のいるとこいるとこに来やがって。ストーカーか?」
「ストーカーとはなんだ?私はたまたまジュースを買いに来ただけだ。」
「他にも自販機あるだろ?わざわざここじゃなくてもいいだろ?」
「私はここによく来るんだ!」
「優希よせって…戻るぞ。」
事が大きくならないうちに尚は優希を連れて、教室へ戻った。
「ストーカーって…勝手に決めつけるなんて最低な奴だ。」
去って行く優希を見て岡田はそう呟いた。