第3章
01
「久しぶりの学校。ほんの数週間行ってないだけで、すごい久々感。」
「ほんとだよね優希君。行ってない間に宿題山積みかもね?」
「『かもね』ってはるっぴ知ってるでしょ?」
「冗談だよ冗談。何もないよ。」
「よかった…」

久しぶりの学校の登校だった。遥と一緒に学校行く自体がほんと久々だった。出校停止ってこんなに辛いのか?学校に着くと尚と真央がいた。

「よー優希、久しぶりの学校どうだ?」
「久しぶりすぎるわ。」
「尚と全く同じこと言ってるな。尚も言ってたんだよさっき。」
「数週間だけだけど、なんか冬休み明けみたいな感じだよな?」
「確かにな。俺ら冬休み終わってすぐ出校停止だったし…俺と尚だけ特別延長になったからな。」
「悪い意味のな。」
「あれ?隆史はどうしたの?」
「隆史は体調不良で休みだとよ。」
「もしかしたら親と一悶着あったとか?」
「優希、俺を弄るのはいいけど、それを弄るのは勘弁してくれよ。」
「はは、悪い悪い。」

すっかり優希と尚は仲良くなっていた。前よりさらに…そのまま4人は教室へ向かった。既に悠太・麻友・愛佳がいた。

「悠太最近早くない?」
「麻友に起こされるんだよ、『学校行くよ。』って。俺はもうちょい寝たいんだけどさ…」
「早寝早起きしないと体調不良になっちゃうよ。それでもいいの?」
「それは嫌だけど…」
「隆史に言ってほしいな、あいつ今日体調不良で休みだから。」
「隆史君が休みは珍しいね。」
「親と一悶着…」
「だから優希、それを弄るのは勘弁。」
「悪い悪い。つい癖が…」
「ほんと…優希は変な癖直らないよね。私に対してもそうだもん。」
「愛佳に?俺なんか言ってる?」
「『可愛い、可愛い。』って。馬鹿にしながら言うんだよ?」
「事実じゃん。えっ…」
「こらー優希!」
「今のは俺が悪かった。」

優希は愛佳に追いかけ回された。優希が言いかけようとしたことは、言わなくてもわかるよね?

■筆者メッセージ
新メンバーはもうしばらくお待ちを。
夜明け前 ( 2018/03/30(金) 16:55 )