04
自販機に向かっても尚の姿はなかった。やはり、本当に来ていないのか?
「さ、教室戻ろうぜ。優希、何周りをキョロキョロしてんだよ?もう諦めろって、休みって言ってたんだから休みだろ?」
「ほんとにあいつが休みって思ってんのか?」
「じゃあ優希逆に聞くけど、指原先生が嘘ついてるとでも言うの?」
「別にそんなことは言ってない。」
「だったら事実だろ?」
「………」
優希も先生が嘘をついてるようには思えなかった。だが、どこか腑に落ちなかった。そして、4人は教室に戻ろうとした。すると…
「ん?」
「どうした隆史?」
「あれ…尚じゃないか?」
「どこに…あ!尚だ、やっぱいたんだ…って、おい優希!」
優希は尚を見つけるや否や尚の方へ走り出した。悠太らも後に続いた。尚は優希達を見ると逃げ出した。
(あの野郎…逃すかよ!)
優希は尚を追いかける。悠太らも後に続いたが、優希達が速すぎて追えなかった。
「あいつら速すぎる。」
「てか、廊下を一目散に走るとかやばくないか?」
「よし、指原先生とこ行こ。優希達は諦めよう。」
「そうやね、あいつ無茶しなければいいけど…」
その頃、優希は尚を捕まえようと必死だった。廊下を思いっきり走って…だが、全く捕まらない。
「尚逃げるな。」
だが尚は立ち止まろうとせずに、優希から逃げ切ろうと必死だった。だが、その尚もついに…
「チッ…」
行き止まりだった。もう逃げる事は出来ない。後ろには…
「はぁ…はぁ…もう逃げれないぞ尚。」
「………廊下を走るのはだめだろ、優希。」
「それはお前も同じだ、何故今日朝来なかった?」
「お前に関係ない、これは俺自身の問題だ。いつもみたいに、お前らに相談しないし、話すつもりもない。だから、今すぐ教室に戻れ。」
「何都合のいいこと言ってんだよ、いつまでも逃げれると思ったら、大間違いだぞ!」
今にも優希は尚を殴りかかりそうだ。それは尚も同じだった。