第1章
02
学校に着くと悠太・麻友・愛佳が昇降口に入っていくとこだった。

「おー優希、あけおめ。」
「おめ。今年もよろしくな。」
「優希いつ帰って来たの?」
「いつ?えーとな、4日やったかな…」
「何で言ってくれなかったの?」
「いいじゃん、内緒にしといた方がいいじゃん。」

悠太らと合流し教室に入った。既に真央・隆史がいた。

「優希、あけおめ。」
「おう。真央久しぶりだな。」
「だな。」
「え…真央とは会ったの?」
「たまたまな、隆史元気だったか?」
「元気に決まってんだろ。何だよ優希、俺はいつ病人扱いになったんだ?」
「違うさ、お前の存在薄いから。」
「ちょっと待てよ優希、いつ俺は存在薄なった?お前が2学期体調崩した時、俺と真央で保健室運んだんやぞ?」
「そうやったかなぁ…」
「相変わらず惚けるな優希は。」

当然話は優希が福岡行っての話でいっぱいだった。

「しかし羨ましいよな。1人で福岡行ってさ、美桜ちゃんとイチャイチャして。」
「それはそうやけど、悠太もそうだろ?麻友とイチャイチャしてたんちゃう?」
「お前ら程じゃないよ。」
「そうだって、お前と美桜ちゃんのイチャイチャぶりは比べ物にならないから。」
「そうか?」

優希は首を傾げた。それほど違うものなのか?と、愛佳がふと周りを見渡した。

「どうした愛佳?」
「尚は?」
「尚…おお、そういやあいつ見てないな。」
「確かあいつ冬休みで会ってないな。」
「あれ、皆会ってないの?俺は会うのは難しいけど。」
「俺たちさ、冬休み早々に優希以外の皆でカラオケ行ったんさ。けど、尚誘ったんやけど、断ったんやわあいつ。おかしいな…って思ったんやけど、それ以上は問い詰めなかったんやけどね。」
「遥ちゃんもいなかったじゃん。」
「私は美音ちゃんと買い物行く予定があったからね。」
「でも、確かにおかしいよな。あいつがそういうのに断るの。」
「なんかあったんか?」
「さあな、冬休みの間に会えたら聞きたいなって思ったんやけど…その後1回も会えなかったからな…」
「優希は会わなかったの?」
「会ってないよ、真央だけやったし…」
「でも、もう学校始まっちゃうよ?」
「まさか始業式早々休みか?」
「かもな。」

果たして尚は登校するのだろうか?

夜明け前 ( 2018/01/23(火) 21:39 )