01
「優ちゃん行こー。」
「まだ朝早いだろ…」
ついにこの日がやってきた。クリスマス・イブだ。まだ朝早いとはいえ、もう美桜は朝からウキウキしていた。
「ねぇ…行こうよ。」
「行こうって…夕方からじゃあかんの?」
「だって〜…待ちきれないもん。」
「わからんでもないけど、俺まだ眠いんだけど…」
「あー優ちゃん…寝ちゃった。」
こんな朝早くから起こされ、優希はまた寝た。美桜は揺すったりしたが、優希は寝続けた。
「はぁ…いいや。優ちゃんの寝顔可愛い。」
美桜はそう言うと下に下りた。
「優希君は?」
「寝ちゃった。『まだ朝早いだろ…』って言って寝てる。」
「そうか、確かにまだ早いか。優希君は朝あまり得意じゃないのかな。」
「う〜ん…優ちゃんそんなことないと思うけどな…」
「でも、美桜ほんと幸せだな。優希君というかっこいい男の子と付き合えて。」
「うん。」
「あら、優希君まだ寝てるの?」
「うん。」
「そう…イブだから朝からはりきろって思ったけど…」
「え…じゃあ、また優ちゃん起こしてくる。」
美桜はそう言うと上に一目散に上がった。部屋に入ると当然優希は寝ていた。
「優ちゃん!」
「んん…まだ寝させろって。」
「ふぅ〜ん…ここは元気なのにね。」
「ちょ…馬鹿美桜。」
「えへへ…お母さんのご飯より、先にここいただきまーす。」
そう言うと美桜は優希の一物を咥えた。