第4章
06
「まだ真人さんの…」
「まあそう簡単に萎えないからね…」
「私の中に入れます?」
「あ…ああ…いいのかそれより…」
「真人さんの…欲しいです…真人さんがいいです…」
「わかった。痛いだろうけど、気張ったら余計痛いからな。リラックスしとけ…」
「はい…」

真人にそう言われたものの、リラックスできるはずがない。ましてや初めてだから痛いのかそれほどなのかわからないのに…真人は高橋の中に入れていく…高橋は見ないように目を瞑る…が、すんなり入った。

「あれ?すんなり…みなみ痛いか?」
「えっ…別に…」
「ほんとに処女か?」
「初めてですよ…」
「まあたまに処女でも破れないというのを聞いたことあるからな…」
「じゃあ私がその…」
「一例だな…」
「嬉しいのかな…」
「まあ痛くなくて済んだからよかったんじゃない?」
「そうですね。」
「じゃ、動くけどみなみのこと気にしてないから、やばかったら言ってな?」
「うん…真人さん…」
「何だ?」
「終わりですか?」
「えっ…まあ…そうだけど…」
「そうですか…あ…あの…いいですよ動かして…」

何か言いたそうだったが、真人は聞かずに動いた。初めての割にはそんなにきつくないし、高橋の顔は相変わらず火照っていたが、痛いような顔はしていない…ある意味期待していただけにがっかりした…

(まあ…痛い顔見るとこっちまで締め付けられるから、助かったかな…)
「んん…真人さん…気持ちいいです…」
「俺もだ。みなみの中…いいよ…」
「真人さん…キス…したいです…」

真人は高橋を起こさせ、キスをする。そのまま高橋は真人に抱きついた。

「みなみ…」
「終わるまで…いいですか?」
「みなみは寂しがり屋か?」
「真人さんだけにです…」
「可愛いこと言うなよ…」

『真人さんだけ』と言われ、ドキッとした。こんな可愛い高橋を見れるのもそんなに長くない…

「そろそろやばい…」
「真人さん…逝くんですか?」
「ああ…」
「中にください…」
「みなみ…いいのか?」
「大丈夫です…」
「ほんとにいいんだな?」
「真人さんの欲しいです…真人さんの精子…奥までください…」
「みなみ…ああ…受けとれよ?」
「真人さん…ちょうだい…」

高橋のお望み通り、中に出した。高橋は仰け反る、真人は高橋を強く抱きしめていた。

「真人さんのが入ってる…」
「みなみ…出したぞ…」
「すごくあったかいです…」

お互い服を着終えると、高橋はこんなことを聞いた。

「真人さんって好きな人いるんですか?」
「いないね。」
「前はいました?」
「1度もいなかったね。」
「意外だな…結構モテそうだけど…」
「NMBの子たちも言ってたな…『真人さんってモテそう。』って…」
「あの…もしよかったら…」
「ん?」
「私…候補に入れてくれますか?」
「候補?彼女のか?」
「よかったらなんで…」
「ああ…いいよ。みなみは意外と可愛いからな…」
「メンバーに言わないでくださいよ?」
「大丈夫だよ。」
「約束ですよ?」
「ああ…」

2人して部屋を出る。

「こんなとこ呼び出して申し訳ないです…」
「気にしてないからいいよ。じゃ帰るな。」
「あの…」
「何だ?」
「最後に…キス…」
「ああ…」

真人は唇では頬にキスをした。

「唇はもしみなみと…ま…妄想はやめといて、じゃ。」

真人は去って行った。

(真人さんの彼女になりたいなぁ…)

高橋はそう思いながら自分の楽屋に戻って行った。

夜明け前 ( 2016/01/31(日) 18:43 )