第4章
01
今回はNMBメンバーとのお話ではなく、他グループのメンバーとのお話…マネージャーという形で仕事して早2ヶ月…彩との距離はかなり縮まり、菜々に関しては最近彩とも喧嘩せず、3人仲良く暮らしてた。メンバーからの真人の印象はやはり『かっこいい。』だが、恵・美優紀は『かっこいい。』から『大好き。』に変わっていた。そしてようやく落ち着き始めたある日…真人は秋元先生に呼ばれた。

「やぁ真人君。最近どうだい?」
「やっと落ち着きましたかね…」
「メンバーとはどうだい?」
「みんな俺のこと好いてますね。」
「そっか…山本とはどうだ?」
「俺しか興味ないみたいで…」
「ははは…意外だな…」
「それで話って…」
「ああ…明日から東京なんだが…」
「東京!?」

真人は目を丸くした。

「山本と一緒に行ってくれ。」
「は…はあ…」
「山田は…まあ君に任せるよ。」
「わかりました…」
「では、頼んだよ。」

秋元先生はその場を後に…

(と…東京…初やな…)

実は1度も行ったことがなく、心躍る真人…

「とりあえず彩に…」

楽屋に戻ると彩に菜々、それに恵がいた。

「真人さん何話してたの?」
「ああ…彩明日から東京で仕事だとよ。」
「東京か…」
「さや姉いいなぁ…」
「うちは?」
「どうすんの?菜々に任せる。」
「ええよ2人で行きな。」
「最近ガツガツしてへんやん山田…」
「あまり声張りたないねん…」
「ヘリウムガス吸うてるからな…」
「誰がヘリウムガス吸うてんねん!地声や!」
「突然声張るなよ…」
「真人がボケるからでしょ?」
「悪かったって…それより3人で何話してたの?」
「けいっちってなんでおっぱいそんなにおっきいのか聞いてた。」
「そっちか…仕事の話じゃないのね…」
「でもさ菜々ちゃんにさや姉さぁ…いつも真人さんと一緒じゃん?私とみるきーも住みたい。」
「これ以上住むと余計怪しまれる…」
「ええ…」
「でもさけいっちには真人さんとの秘密があるやん。」
「そうやね。みるきーもそっか…」
「そんで東京で誰とすんの?」
「ストレートに聞くな!」
「てか真人東京初めてちゃうの?」
「えっ…真人さん初めて?」
「実はな…」
「だからささや姉教えたってよ。」
「わかった。真人さん…じゃあ明日…」
「ああ…てかもう昼には向かわなあかんわ…」
「それ早く言ってくださいよ…」
「悪りぃ悪りぃ…菜々鍵渡すで…」
「了解。気を付けてよ2人とも…」
「わかってるって…」
「さや姉しばらく会えんね。」
「せやね。じゃあ行ってくるわ。」

真人と彩は東京に向けて出発した。真人は初東京…一体どんな出会いが待っているのか?

夜明け前 ( 2016/01/29(金) 05:42 )