02
後日、真人と彩は食事に出かけた。計画を立てたのはけいっちこと上西恵。
「真人さん来てくれてありがとうございます。」
「とんでもない。こんな僕を呼んでくださって、こちらこそありがとうございます。」
「何言ってるんですか。メンバーからすごい人気なんですよ?」
「お世辞はいいですよ…」
恵がものすごく真人の好感度を上げようとしているため、彩の顔がだんだん暗くなる…
「彩ちゃん?」
「さや姉ごめんごめん…」
「帰ろかな…」
「彩さん帰るのはちょっと…」
「私別に真人さんを独り占めする気ないから、ごめん…」
「ならええけど…」
彩の顔が少し笑顔になった。
(上西さんは彩のこと『さや姉』って言って、みるきーは『彩ちゃん』か…みるきーの呼び方が意外やな…)
2人の彩の呼び方に驚いた真人…
「真人さん?」
「ん?ああ…何でもないよ。」
「なんかぼーっとしてましたけど…」
「気にしないで。」
その後、恵は真人の内心を探ろうとした。だが、彩が止めようとし、恵は仕方なく聞くのを止めた。
「私払うから真人さんとさや姉帰っていいよ。」
「ありがとな…なら真人さん帰ろっか?」
「じゃあお先します。」
「また。」
帰り道…
「2人の印象どう?」
「ほぼ喋るの初めてやったからな…あまりうーん…」
「そっか…」
「彩ならどっちする?」
「私?どっちかなぁ…」
「なんなら菜々に聞くのもありやけどさ。」
「そうやね。」
家に着くと、早速話し合った。
「けいっちかみるきーか?うちはどっちでもええけど…てかうちらはスパイ的な役やから、真人が決めたらええんちゃう?」
「でもなぁ…俺が本人に言うのも、やばないか?」
「まあ確かに真人の言う通りやけど…」
「じゃあけいっちにします?」
「けいっち?」
「あんだけ俺に語りかけてたからなぁ…よし、けいっちにすっかな。」
「でもけいっちショック受けるできっと…」
「うん。やけど、仕方ないな。」
「ま…焦らず準備できたら実行するかな。」
「了解。」
「じゃ、俺と彩明日もあるし、先寝るわ。」
「わかった。明日もうち留守番?」
「菜々ごめんな。」
「ううん…ええよ。さや姉が真人独り占めせんかったら。」
「それってしていいってこと?」
「違うわ!」
「今のは菜々が悪いぞ?」
「ごめん…」
真人と彩は先に寝た。
【風呂に入った前提で寝たんで…不潔じゃないんで安心してください。】