第6章
01
一週間後…山本が東京から帰ってきた。メンバーは山本を出迎えていた。

「さや姉久しぶりやん…」
「ほんまやな…」
「今日からまた頑張るわ。」

しかし、その場には本来いるべき人がいなかった。

「あれ?真人君は?」
「真人さん…あれ?いない…」
「さっきまでおったのに…どこ行ったんや?」

メンバーは真人を探しに行こうとした。

「あーみんなは探しに行かんでええよ。うちだけ探しに行くから…」
「でもさや姉…」
「ええってええって、きっと真人君出迎えがちょっと恥ずかしいだけやと思うからさ。」

そう言って一人で探しに行った山本。しかし…

(何であの場におらんかったん?まさかうちに会うのが…)

山本の心の中は不安で仕方なかった。

夜明け前 ( 2015/12/16(水) 07:35 )