第三章
05
Plastic lipsが月面をなめらかに滑っていく。

ここでPlastic lipsの外観のことを話そう。600bあるひょろ長い甲板の両脇には翼の如く羽が装着されており、素晴らしくきれいだ。600bの甲板の先には主砲が設置されており。開閉式となっておる。これがPlastic lipsの異名の元なのだ。

そんな機体の下に突如として。巨大群クレーターが現れた。クレーターの中にはドーム状の基地がある。

「こちらPlastic lips艦長の篠田です。共和国国軍月面支部管制塔へ着陸許可を願います。」

「こちら管制塔、着陸を許可します。第4クレーターに着陸お願いします。お久しぶりですね。篠田艦長、」

すみきった声の主は麻里子との再開を喜んでいるようだ。

「久しぶりね、友美元気だった?」

「ええ、元気でしたよ。着陸が終わりましたらそちらにお迎えに上がります。」

Plastic lipsは月面支部の最も大きいクレーターに着陸するとすぐに修理作業が行われた。

麻里子と那由多、まゆ、三銃士、陽菜は月面支部にて今回行われる。各人類代表デスマッチの説明を聞くことにした。

船から降りると茶髪ストレートで八重歯が素敵な先ほどの声の主、板野友美がいた。

「まりこ!はるなー!久しぶり!元気だった?」

「うんうん!元気だよー!」

陽菜が言うと麻里子は頷く。

そして、話しながらあるく3人の後ろについていき、月面支部の本会議室に入った一行は麻里子からデスマッチの内容を聞いた。

「各人類から男女2名でデスマッチするのは聞いたわよね。那由多、まゆゆ」

二人とも頷く

「どこでやるか決まったわ、それはここ月から遠く離れた惑星、各人類の主要拠点惑星の真ん中にある星。名前はエデン……」

そのエデンという惑星はどんな生物でも生活出来る環境が整った星でまるで五つ目の地球のようだった。
しかし発見されてから生物反応などが一切確認されておらずあるのは植物ばかりだ。
しかもエデンは惑星の磁場がかなり特徴的で大きな岩などが浮遊している。戦闘の際それを糧にして
縦横無尽にかけめぐれるだろう。

「各人類の代表は発表済みでみんな貴方達と同じで二十歳前よ。」

「なるほど、エデンか……」

那由多は考え事をしながら呟いた。
まゆはとても真剣に話をきいている。


「武器の使用は無しですか?」

「武器の使用は機械以外ならなんでもいいわ、弓、槍、ナイフ、刀、その他もろもろ」

「そうなんですか。わかりました。」

「エデンに着いたらまず式典が行われるわ、でも気を抜かないで、すぐにスタートするわよ。あくまでこれは各人類の上下をつけるものお祭りではないわ」

そんな厳しいことを麻里子が言うと

「麻里子は厳しいね、気楽にいけばいいのよ、那由多くん!まゆ!」

友美が二人の肩を叩く。 
それから続けて言った。

「それは3日後の話でしょ、2日間ここで三銃士と訓練すれば安心出来るって。Plastic lipsのアップグレードも私たちに任せてよね、麻里子!!」

「わかったわ、じゃ私はPlastic lipsのアップグレードを手伝うわ。」

「じゃあそう言うことで!今日は自由にしようか、みんな疲れたでしょ?ご飯食べて早く寝なさい。明日はみっちり訓練よ!」

友美がそういうとるんるんで会議室から出ていった。





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うっちー ( 2014/04/16(水) 00:29 )