01
2人は無言のまま島を歩き回った…そして少しずつ海沿いから山に向けて入っていった…
那由多はまゆのことを知りたかったがなんせ何も思い出せない両者に会話などできるはずがなかった…
「あっ!川だ!!」
「あっほんとですね!」
那由多は年上のまゆを気にしずっと敬語で会話をしていた。
「飲めるかなぁ?」
「どうでしょうか?俺飲んでみますね。」
そういうと那由多は水をすくい口にした…
すると!!
「うーーん!!うまいです!」
「ほんとぉ!私も飲む!!」
そう言って2人で水を飲んでいると
ドォォォォン!!
まだ2人が行っていない島の反対側で爆音と共に白煙が上がっていた。
「なにっ!!」
まゆはびっくりして体がビクッとなってしまった。無論那由多も、同じであった
「とにかく行ってみましょう!!!」
そして数分後2人は黒い立方体の前にたっていった。
「なんだこれ…」
2人とも唖然とした表情だ。
自分たちと同じくらいのデカさのものなど見たことなかった。
その黒い物体からただならぬ気配を感じられたが2人ともどのような物体なのか興味深くまゆは恐れながらも触れようと手を伸ばしていた。
「やめろっ!」
那由多はとっさにその手を止めた。
(なぜだ、反射的に手を止めた、、)
その行動に不思議な感覚を覚えた那由多は自らが触れようと手を伸ばした…