エースは俺 - 第4章【CL編】
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64話
修二が前を向くと最終ラインに居たキングが立ちはだかる。ボヌッチとデリフトは上がってきたアグエロとシルバをマーク。

「アグエロはしっかりマークしろ!シュウジは俺が行かせない!」

キングがそう言いながら立ちはだかると修二はイタズラに笑った表情のまま後ろから駆け上がって来たデブライネとのワンツーで抜け出す。

「な!待て!」

意表を突くワンツーに体勢を崩されながら左から抜けていく修二へ手を伸ばしファールで止めようとするが、手がかかったのは修二が左手に付けているミサンガ。

プチッと音を立てながら切れたミサンガが芝に落ちる。

「悪いなキング。エースは俺だ。」

修二は左足をフリ抜きボールはゴールに突き刺さると同時に長い戦いの終わりの笛が鳴り響く。

観客は飛び跳ねる者。拍手を送る者。涙する者。騒ぎ立てる者。それぞれの喜びを表現された。

ピッチの選手たちも同様にそれぞれの喜び方で表現された。

シティはトロフィーを掲げペップとシルバを胴上げすると。逃げ出したデブライネを修二が持ち前の俊足で捕まえ胴上げし修二は史上最年少でのCL得点王になり仲間たちと最高の瞬間を迎えていた。

後日のパレードもとんでもない数のサポート達が駆けつけて街を青く染め勝利の余韻に浸った。


劇的な決戦から1週間後。
マンチェスターのある教会にて…

「楽しみやな!修二!」

「あぁ!七瀬。これからよろしくな!」


「えー。では新郎新婦の入場です!皆様拍手で出迎えください!」

スタッフの声と共に大きな扉がゆっくり開き2人は一歩また一歩と牧師の待つ場へと歩みを進めると祝福の言葉をかけられる。

「せーの。「お二人さん!おめでとう!!!!」」

「シティの皆来てくれとるで!」

「ありがとうみんな!」


「修二!招待ありがとう!2人ともお幸せに!ほら!言いなよ!」

「ん。まさかこんなめでたい場に招待してくれるとは感謝するぞ。シュウジハシモト」

「ノアン!キングも!来てくれてありがとな!」


「お兄ちゃん!おめでとう!」

「なぁちゃん!修二をよろしくね!」

「飛鳥にななみん!ありがと!」


「なぁちゃん!結婚しても遊ぼうね!」

「おめでどう!ふだりども!」

「真夏!ありがとう!拓真はなんで泣いてるん!?」


「なぁちゃん!ブーケトスは私を狙ってよ!」

「絵梨花、それはずるだよ…おめでとう2人とも」

「なぁちゃん良いな〜。」

「い、いくちゃんらしいな。。。もうウチの修二やで!次は翔太と真夏やな!」


「なぁちゃん!お幸せに!」

「う、羨まし過ぎです!七瀬さん!」

「やっと結ばれたな!おめでとう!」

「まいやん!梅ちゃん!蒼!ありがとう!」


「なぁちゃん!幸せになるんやで!」

「おめでとうな!2人とも!おい修二!緊張し過ぎて笑顔がぎこちなくなっとるで!」

「ありがとう!さゆりん!悠人!ほら修二も!」

「う、うるせぇよ!悠人!でもありがとう!」


他にも他チームながら次世代のサッカー界を担う日本選手の相棒達。前チームであるレアルの選手達も来てくれた。

自分は幸せ者だとしみじみ思っていると牧師の前に付き歩みを止めた。

背を向けていた牧師が振り返る。

「え、レオ!?何してんだよ!」

「何って招待された友人の結婚式に来たんだよ?彼と一緒にね」

「やぁ修二くん!はい!指輪はこれね!」

「ロナウドさんまで…」

『神』が牧師役『百獣の王』から用意した指輪を渡されると言う思いがけないサプライズに驚く修二に爆笑する七瀬。2人の幸せはここから始まる。
2人に青い月の栄光の輝きがあらんことを。
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■筆者メッセージ
こんな自己満作品をここまで読んでいただきありがとうございました。
サッカーを知らない人には訳分からない試合の内容だったり、知っている人から見ても文章力の無さのせいで伝わらない所も多々あったと思います。
続編を書こうか新しいのを書くかこれで終わりにするかまだ迷ってます。
冷やかしや厳しい言葉は受け付けてません。泣いちゃうので…ですが感想はいつでもお待ちしてます!
改めてありがとうございました。(*^^*)
東魁 ( 2021/02/13(土) 17:08 )