第4章【CL編】
50話【番外編】
「修二、負けてもうたな。」

「七瀬!今日は帰って明日作品の続き作るわよ!」

「はーい。」

乗り気じゃない七瀬は中途半端な返事だけしスタジアムを出ると後ろから声をかけられた

「よ!美人な七瀬ちゃん」

「あ!修二!」

「ちょ!変装してんのにバレるだ」グハッ

七瀬は修二に気付くと勢いよく抱き着いた

「初めましてね、修二くん!師匠のレオナルド・モネよ!よろしく!」

「あ、どうも!七瀬かいつもお世話になってます!橋本修二です!」

「あら好青年!超タイプ!」

「師匠!うちの修二に変なことしてみい!あんたが食った若手芸術家の名前言いふらすからな!」

「もー、七瀬は冗談が上手いわね〜」

「ここじゃなんだし家にでも来ます?妹も待ってるので」

「よし!レッツゴーやで!」

家に着くと案の定飛鳥が飯を出前で済ませていた

「あ、お兄ちゃんおかえり!試合見たけど負けたね。セカンドレグ頑張れ!」

「お、おう!ありがとうな飛鳥!」

「飛鳥〜お邪魔しまーす」

「あ!なーちゃん!とその人は?」

「うちの師匠!レオナルド・モネ!このガタイで化粧してる化け物やけど作品は凄いんやで!」

「あら今度は可愛い子!七瀬の周りにはかっこいい子と可愛い子しか居ないわね!」

「ど、どうも」

「なに人見知りしてんだよ、俺の分出前取ってないのか?」

「お兄ちゃん試合終わりはチームメイトでご飯行くからいらないと思って頼んでない。」

「ならウチが作るで!」

目をキラキラさせながら周りの返事も聞かず七瀬はキッチンへ向かい料理を作った。

「おまたせー!師匠、修二に変なこと…」

「もー!してないわよ!七瀬のどこを好きなのか聞いてただけよ!」

「へ、へー。まー、それならええんやけど。」

そんなこんなで3人でご飯を食べ終えると飛行機の予定時刻だからと帰っていった。

「なーちゃんの料理どうだった?」

「めちゃくちゃ美味かった!これなら出前生活から簡単に抜け出せるな!」

「じゃあお兄ちゃんがなぁちゃんと結婚しても一緒に住もうかな!」

「な、なんでだよ!」

「え、別に減るもんじゃ無いし生活費払うし良いじゃん!」

「まー、そこは七瀬に聞いてくれ。」

「よっしゃー!」



以上まったり回でした!

東魁 ( 2020/09/17(木) 22:21 )