44話
家に帰ると一足先に帰っていた飛鳥と七瀬が居た。
「お兄ちゃんおかえり〜」
「修二!おかえり」
「ただいまーって、飛鳥また出前で済ませたのか」
「だって楽なんだもん」
「ななが作ったるって言ってもピザとお肉好きだからって」
「まー、いつもの事だもんな」
「修二の好きな3種のオリジナルブレンドチーズピザとコーラ!」
「お!飛鳥サンキュ!」
スポーツ選手とは思えない食生活の2人だった。
「修二!ウチと結婚したら料理はうちが作ったる。こんな立派なキッチンあるのに勿体ないやん!」
「あ、ありがとう」
「えー、お兄ちゃんなぁちゃんと結婚したらこの食生活治されるよ〜」
「あ。確かに。いやいや!そんな理由で七瀬と結婚しないなんてありえないだろ!」
「たくさん美味しいもの食べさせたるな!」
幸せそうな2人であった。
「じゃまするでー」
「な、悠人!何してんだよ」
「修二の家見てみたくてな!俺の家より広いやないか。」
「パリと比べてもこっちの方が土地が安いからだろ。それに俺は飛鳥と2人暮らしだからな」
「そういえば飛鳥ちゃんもシティの選手になったんやったな!おめでとな!」
「ありがとう!ゆうちゃん!」
飛鳥は凄いだろと顔で言ってるようなドヤ顔で返事をした
「そういえば修二18になったやろ?いいワイン買うてきたから飲もうや!」
※フランス、イングランドは18歳でお酒が飲める!
日本人でも滞在国の法律が適応される為修二は飲んでいるので日本に住んでる未成年の良い子は真似しない様に!
「お!サンキュ!七瀬も飲むか?」
「んー、ウチは遠慮しとく」
「ならグラス2つだな。すぐ持ってくる!」
この前同様サッカー談や昔話に花が咲きワインボトル1つ空ける頃には修二は寝てしまった。
「もー。ホンマに風邪ひくで修二!」
七瀬が布団をかけながらソファで寝てる修二に言う。
「七瀬は俺たち5人と過ごして来たのに遊びでしかサッカーしなかったよな。」
「みんな凄すぎてついて行けなかったからかな。ウチ以外みんな上手いんやもん!そりゃ自信も無くすわ!」
「確かにな!飛鳥ちゃんも見てるだけだったけど今やプロやしな」
「私は見て覚えて、いつも頭の中でみんなと戦ってたよ?」
「イメトレか、凄いな」
「エッヘン!」
「うちは元々運動好きやないから。」
「けど修二が好きやったんやろ?」
「う、うん。」
「「プププッ」」
「2人とも笑わんでや!」
「そういえばゆうちゃんとあおちゃん(蒼)は小学生の頃FWだったのになんでポジション変えたの?FWだったら最強の3トップだったんじゃない?」
飛鳥の唐突な質問に悠人は答えた
「小学生の頃、翔太に合う前の話だ。拓真はキーパーのノイヤーに憧れてた。あの頃からあいつは今のポジションにこだわり持ってた。でも俺、蒼、修二はFWやった。同世代の中では飛び抜けて上手かったからな。全国優勝なんて余裕やったよ。せやけど決勝戦で俺と蒼は1得点。修二は4得点。そこが初めての挫折やFWじゃ、こいつに勝てないってな。世代代表に呼ばれた時監督やった設楽さんからのアドバイスで俺と蒼はポジションに変えたんやで。あ、この話修二には内緒な!」
「そうだったんだ。うん!わかった!」
「悠人が挫折なんて想像できへんなー。」
「俺だって挫折するわ!でも早めの挫折やったから良かったけど修二はキングと戦って初めて味わった挫折に耐えれんかったんやろうな。挫折を乗り越えた今の修二は俺が思うに世界でも最強の1人だな。まだまだ詰めが甘い所もあるが、このまま調子が上がればシティは良いとこまで行くで。」
そう言うと悠人はホテルに戻ると言い残し帰っていった。
夜も遅かったので飛鳥も七瀬も片付けをしてその日は休んだ。
ラウンド16結果
マンチェスターシティ☆(修二)
2対1
パリ・サンジェルマン (ジダン、悠人)
バイエルン・ミュンヘン
0対1
クラブ・ブルッヘ☆(アザール、翔太)
バルセロナ☆
4対2
トッテナム・ホットスパー
ACミラン☆
2対1
チェルシー
PSV☆(ロッベン、拓真)
2対0
アトレティコ・マドリード
オリンピック・リヨン
3対5
レアル・マドリード☆(ノアン)
マンチェスター・ユナイテッド
2対3
ドルトムント☆(ゲルト、蒼)
リバプール
2対6
ユベントス☆(キング、ハルク、マリオ)