エースは俺 - 第3章【新天地編】
33話
「よし、みんな!修二のデビュー戦だ!修二は自由にやれ!まだ完璧に戦術も頭に入ってないだろうから全員フォロー頼んだぞ!相手はクラブランキング95位のウェストハム!格下だが油断はするな。3点差で勝ってこい!」

「「「おっす!!」」」

それぞれのポジションに着き声を掛け合って士気を高めると高々と試合を始めるホイッスルが鳴る。相手のボールから始まると、エースのアレのポストプレーでウェストハムのチャンス。落としたボールを枠内へキッチリシュートに持っていくがエデルソンに阻まれる。
デブライネへボールが渡り、前を向くとLWGで起用された修二が笑顔でパスを貰いに下がってきた。
デブライネも「ハイハイわかったよ」そう言いたげな顔でパスを出すと足元にボールが入った瞬間ヒールでマッチアップ選手の股を抜きでまず1人。カバーに入ったセンターバック2人はダブルタッチで間を抜き3人。全力疾走で戻ってきたミッドフィルダーのタックルをルーレットで4人。自分のマークを捨てて来たLSBのタイミング完璧のスライディングをジャンプで避け5人。最後の砦のキーパーが出てくるとキックフェイントで飛ばせた逆のコースに流し込み先制。
修二は開始2分半でいきなり5人を抜きシティ初ゴールを決める抜群のインパクトを残した。
ブーイングこそ無かったがあまり歓迎された雰囲気では無かったシティのサポーターを修二は一瞬にして味方につけた。

「よっしゃー!」

「修二!お前やっぱすげーよ!」

「デブライネさん!パス出してくれてありがとうございます!」

「さん付けは寄せ。もう俺達は家族同然だ!」

「じゃぁ、デブライネ。ありがとう!」

「修二、マンチェスターCITYへようこそ」

「シルバさん。はい!これからよろしくお願いします!」

修二の初のゴールパフォーマンスはいたずらな笑顔で観客の方へ向かいデブライネとハイタッチとシルバと握手、その後アグエロやスターリングなどに揉みくちゃにされると言うVIPルームに居る家族、そして七瀬にこのチームはここのサポーターは修二を受け入れてくれると安心させる瞬間だった。

シティペースで進む試合は再開15分今度はシルバがドリブルで駆け上がるとスターリングへスルーパス。マークをスピードで振り切れず中を確認する間もなく上がったセンタリングはアグエロの頭を超え失敗かに思われたが快足を飛ばした修二のダイビングベッドで2点目
その5分後フェルナンジーニョがセンターサークルより少し高い位置でボールを奪いショートカウンター
いち早く攻撃への切り替えが出来ていた修二を見逃さなかった。
パスを受けブラジルで培ったテクニックで背負ったマークとカバーに入った選手を悠々と抜け中へグラウンダークロス
そのままアグエロが決め3点目
前半にしてノルマを達成。新しい攻撃カードを獲得したイケイケムードのシティをウェストハムが止める術は無く最終的に6対0でシティの大勝に終わった。


「修二はデビュー戦でハットトリックか。流石だな」

「シルバさんこそ後半全部の起点で3アシストだったじゃないですか!」

「いきなりヒーローだったな!」

「よ!レアルの若獅子!」

「デブライネさん スターリングさん、俺もうレアルじゃないですよ!」

「そうだな。改めて修二、マンチェスターCITYへようこそ」

「これからお世話になります!」

「「「YEAH!!!!!!」」」

「こら、嬉しいのはわかるがロッカールームで騒ぐな。」

「お、ボスも騒ぎたいですか?」

「ジェズス、そう言えば修二とポジション被ってたな。次の試合も修二を使うか。」

「そんな〜。」

みんなの笑い声がロッカールームに響く。こんなアットホームなビッグクラブに身を置いた修二はどんな成長や活躍を見せるのか。

■筆者メッセージ
メモに下書きしてからコピーして投稿してるのですが、32話をコピーして投稿してました。
教えてくださった方々ありがとうございます!
これから気をつけます。
東魁 ( 2020/08/11(火) 21:14 )