エースは俺 - 第2章【クラブワールドカップU-18編】
25話
決勝
ユベントス戦

「やっとここまで来たね。」

「あぁ、後は勝つだけだ!行くぞノアン!」

「頼んだよ相棒」

2人はピッチに向かいユベントスの選手と握手していた

「ついに来たか若獅子。まぁ、楽しもうぜ」

「よぉ怪物さん。ぶっ倒してやるよ」

若き2人がバチバチしている頃VIPルームでも次世代のサッカー界を担う凄いメンツが揃っておりレアルの関係者(スフィアさんなど)がピリついていた

「いやー、良い場所やな〜」

「流石レアルだ、金持ってるな」

「パリ・サンの2人が何言ってんだよ」

悠人とジダンに蒼がツッコミを入れると試合が始まった

ユベントスから試合が始まると流れる様なパスワークでペナルティーエリア少し手前でハルクにボールが渡ると持ち前のパワーでレアルDFのタックルを諸共せずキープし上がってきたキングへ落とすとダイレクトでシュートを放つがノアンのスライディングによって塞がれるもこぼれ球をハルクがまたもダイレクトボレーを放つがポストに当たって外に出た

「よく追い付いたなノアン」

「君のスピードなら余裕だよ」(追いつくのがやっとだった。それに当たった足が軽く痙攣してる。どんなキック力だよ。)

「そうか、なら楽しめそうだ。」

ニヤリとキングが笑うと守備に戻っていった

〜〜〜VIPルームにて〜〜〜

「今のよー追い付いたな。」

「流石シャビ二世って言われてるだけあって視野が広いな」

「いやいや、あいつがそう言われてるのは天才的なパスの方だろ」

それぞれがそれぞれの意見や試合の動きを予想を話していると試合が再開する


〜〜〜ピッチにて〜〜〜

レアルのゴールキックをハルクとレアルの選手が競合いお互いどっち付かずに高く弾く。それをノアンが拾うとキングがすぐさまプレスを仕掛け前を向かせない様にするとヒールでキングの股を抜きながらペナルティーエリアの少し手前で修二が貰うと振り向き様にシュートを放とうと体を捻るとマークをしているユベントスのDFが修二のユニフォームを引っ張りながら足を掛けて倒した。

当然笛が鳴りフリーキックだが修二の悪い癖が出る。

「おい!ちょっと待て!」

そう言いながら明らかにキレた様子の修二がユベントスのDFを呼び止め軽く押すと大袈裟に倒れ修二を挑発していた。審判も呆れた様に注意をするが修二の怒りは治らないのか審判にカードを出せと抗議しようとするがノアンに止められる

「ノアンどけよ!」

「カードが出ないのは俺も不服だけど今は審判の機嫌を損ねて修二にカードが出たらそれこそ終わりだ。それよりこのチャンスを決めることを考えよう」

「そうだな。すまん。」

ノアンはボールをセットし修二はこぼれ球を狙う作戦で行くと修二のマークにさっきのDFが付いた

「いやー、すまんなー、あれだけで倒れると思わなくて!アジア人は体弱いの忘れてたよ!おっとすまない今度は足踏んじゃった」

「は?」

ノアンの言葉を思い出しながら修二は堪えるとノアンが蹴ったボールはキーパーが弾き修二の前にこぼれ球が来ると今度は横からユニフォームを引っ張られバランスを崩すも無理やり耐えながらシュートを放つが枠外にそれてしまう

「倒れてたらファールでPKもあり得たのにもったいないね〜」

「こいつ…」

悪びれる様子もなく審判に見えない様に悪事を働くこいつの名は「マリオ・ネスタ」実力は確かだが『悪童』としても知られているイタリア人。ノアンから試合前に気を付けろと忠告されていた。

「ここまで酷いとはな。」

「修二今なんかされてた?」

「ノアンの言う通りあいつはとんだクソやろうだな。また引っ張って来やがった。」

「評判通りの悪童だね。あまり熱くなりすぎない様にね。」

「わかってるよ。」

そう言いながらポジションに戻る修二。どう見てもわかっていない。そうノアンが思いながらも修二を信じるしかなかった。フォローできるほど余裕な相手ではない。世代最強のキングが相手なのだから。


東魁 ( 2020/07/24(金) 02:59 )