第1章【高校編】
11話
表彰式の後、修二達は取材を受けていた

「レアルの若獅子と言われてる橋本くんは何故乃木坂高校でプレーしているんだい?」

「クラブとの関係で詳しくは話せないですが、長期休暇を利用して自分と同世代のプレイヤーと対峙して何か掴めたらと思い乃木高の選手としてプレーしました」

「解雇のウワサは本当なのかい?」

「解雇なんてされてないですよ、ただ昨シーズンの後半思うように成績が残せなかったので、初心に戻る意味でも今回の大会で得られたものは大きかったと思います。」

「1月から始まるクラブワールドカップU-18には出場なさるのですか?」

「はい!もちろんです!約束もしましたし」

「その約束とはクラブとの約束ですか?」

「あ、そーですね!はい!そうです!」

あからさまに焦る修二の様子を見て記者たちは違和感を感じながらも質問を続けた



〜〜〜空港〜〜〜

「いよいよだな」

前日の取材の後、祝勝会が終わり空港近くのホテルで一晩過ごし、朝イチで家族以外何も告げずに行こうとした。そして飛行機に乗る時間になり短くも濃い日本での生活、七瀬との約束を胸に秘め、立ち上がった

「修二〜」

「七瀬!は!なんで知ってんだよ」

七瀬の顔を見てつい嬉しくなってしまった修二は隠すように言った

「当たり前やろ?うちは修二の彼女やで?」

「…絶対優勝するから」

「うん。ななみんと飛鳥は?」

「泣くから来ないって、薄情な奴らだよな」

(うちらに気い使ってんのわかってへんのかな?出発の飛行機もななみんに教えてもらったし…)

「ま、本戦のトーナメントまで行けば家族招待枠でクラブが支援してくれるし、いいや」

「うちも修二のサッカー観に行くな!」

「おう!世界一になってくる」





「行っちゃったなー。」

「なーちゃん!」

「ななみん!」

「ちゃんと言えた?」

「うん!ありがとう」

「お兄ちゃん…ぐすん」

「私も今年の女子ワールドカップで頑張んないとな〜」


東魁 ( 2020/07/13(月) 15:45 )