02 プロローグA
杉山「お願いって・・・何ですか?」
愛佳は仰向けで横になった体勢で聞き返してきた。
山下「ああ、実はな・・・」
山下はワイシャツを脱ぎながら、愛佳に事情を説明していく。
プリマステラの特典映像製作の統括になったこと、予算が大幅に不足しそうなこと、経営上層部に掛け合うには役員も兼ねてあえる部長の協力が必要なこと・・・。
そして、部長を思うように動かすには弱みを握らなければならないということを。
杉山「えっ・・・?じゃあ、私がその部長さんと・・・明日ですか・・・?」
山下「杉山は部長と会ったことはあるか?」
愛佳は首を横に振った。
杉山「でも、私・・・」
山下「・・・頼む。お前にしかお願いできないんだ」
杉山(また山下さん以外の男性と・・・)
山下「どうだ・・・やってくれないか?」
杉山「・・・・・・やります」
山下(ふふふ・・・相変わらず押しに弱いやつだ。これで、あのタヌキは落とせそうだな)
山下「悪いな。こんなお願いで」
杉山「山下さんのお願いなら・・・」
クパァ
杉山「でも今日は・・・山下さんで私を満たしてください・・・♡」
愛佳が両脚を大きく開いて、自分の指で腟口を広げてきた。
杉山「これから山下さんに抱いてもらえると考えただけで・・・もうびしょびしょなんです・・・♡」
山下「ふふふ・・・よし、ご褒美だ」
山下が自分の手で扱いて勃起させたペニスを膣口に押し当てる。
スブッ!
杉山「んは・・・あああ・・・♡」
愛佳は笑顔でベニスの挿入を受け入れる。
杉山「んあぁっ・・・♡ふふ♪山下さん・・・覚えてますか?」
山下「?」
杉山「この事務所・・・山下さんと私が初めて結ばれた場所なんですよ・・・♡」
ペニスを挿入された愛佳が、下から見上げてそう言った。
ドクンッ・・・
山下(か、可愛い・・・)
山下(・・・・・・)
山下(・・・はっ!いかんいかん・・・)
ほんの僅かな時間だったが、思わずそう言ってきた愛佳の顔に見とれてしまっていた。
そんな自分を誤魔化すかのように、いきなり子宮口をこじ開けるような勢いで激しくピストンをしはじめる。
杉山「ひぐぁぁぁ・・・!いきなり・・・はげしっ・・・!」
山下(っぅ・・・やっぱこいつの中気持ちいいな・・・!)
少し苦しそうな顔をする愛佳を無視するように、ピストンを続けていく。
杉山「ぅあっ・・・♡あっ、あっ♡きもちいいっ・・・♡」
攻め続けていく内に愛液が溢れてきて、ペニスとの結合部からじゅぷじゅぷと卑猥な音を立てていく。
杉山「んああぉぁ・・・♡イクッ・・・イッちゃいそう・・・」
山下「はぁ・・・はぁ・・・我慢せずイッちまえよ・・・!」
パンッ!パンッ!パンッ!
杉山「ひくぅ・・・いやっ・・・や・・・山下さんも一緒じゃないと・・・いやぁぁ・・・んぅぅ・・・!」
山下(ふふ・・・可愛いやつだ)
パンッ!パンッ!パンッ!
山下が愛佳の腰を持ち上げてスパートをかけていく。
杉山「あ・・・あああああ!イク・・・!やだ・・・一緒にぃ・・・んはあぁ、はげしいっ・・・!いぐ!いくぅぅぅぅ・・・っ!!」
愛佳が背中を大きく仰け反らせて、山下より先にアクメを迎えた。
山下(うお・・・締め付けてくるっ・・・!俺もイキそうだ・・・)
パンッ!パンッ!パンッ!
山下「くぅっ、愛佳・・・!イクぞっ!!」
ドピュッ!ビュルルッ!!
腰を奥まで押し付けて、子宮目掛けてザーメンを吐き出す。
杉山「んあぁぁ!でてるぅ・・・山下さんの・・・あったかぁい・・・♡」
愛佳はペニスの脈動を感じて、身体を小刻みに痙攣させていた。
ドロ・・・
射精を終えペニスを抜くと、まんこにおさまりきらなかったザーメンが垂れてきた。
杉山「はぁ・・・んん・・・♡一緒にって言ったのにぃ・・・いじわる・・・」
愛佳が余韻に浸って荒い吐息を出して、すねた顔をする。
杉山「・・・んふふ♪でもね・・・」
山下「・・・ん?どうした?」
杉山「初めて『愛佳』って呼んでくれたの・・・えへ♪すごく嬉しい・・・♡」
山下(まじか・・・?無意識だった・・・)
山下「・・・・・・じゃあ、明日の11時でアポは取ってあるから。さっき話した通り頼んだぞ、杉山」
杉山「ねーえー・・・また愛佳って呼んで♡じゃないと、お願い聞いてあげないんだから♡」
山下(くっ・・・くそっ・・・でもこいつの協力が無いと・・・)
山下「・・・あ、愛佳・・・頼んだぞ」
杉山「はい♪上手くできるか分かりませんけど・・・山下さんのお願いならやってみます♪」
杉山「それと・・・私からもお願いがあるんですけど・・・」
山下「ん?愛佳って呼ぶことならもう・・・」
杉山「そうじゃなくて、その・・・ふたりきりの時は山下さんのこと『大輔さん』って呼んでいいですか・・・?」
ドクンッ・・・
山下「え?・・・あ、ああ・・・」
杉山「うふふ♪嬉しい・・・♡」
女に下の名前で呼ばれるのは何年ぶりだろうか。
アイドルを手籠めにするようになってから特定の女と付き合わなくなっていたから、久しぶりの感情にまた胸が高鳴っていた。
山下(また勃ってきやがった・・・)
どんなに乱暴な仕打ちを受けても自分を好いて求めてくる愛佳を見ていると、無意識に愛しさを感じてきていた。
さわっ・・・
愛佳が半勃ちになったペニスを手のひらで優しく包み込んでくる。
杉山「大輔さん・・・終電までまだ時間あるから・・・♡」
ドクンッ・・・ドクンッ・・・
山下(くそ・・・何なんだ、この不愉快さは・・・)
山下「めちゃくちゃにしてやるからな・・・覚悟しとけよ」
杉山「・・・はい♡」
山下は湧き上がる感情を否定するかのように、愛佳を乱暴に犯していく。
その後数時間、二人しか居ない事務所の電気が消えることは無かった。
翌日・・・
黒縁メガネを掛けた杉山は部長室の前に立っていた。