10
仲良く浴室へ入る3人。
それを見届けた後、山下が初戦を終えた男たちを召集する。
夕食の後は、メインイベントに突入する流れ。
過剰な暴力行為が禁止されているだけで実質やりたい放題とのこと。
これからのことを想像し雑談しながら、男たちは部屋風呂では無くホテルの大浴場へと向かっていった。
山下「さて、準備すすめるか」
その頃浴室では性行為を終えた3人がシャワーを浴びていた。
身体に付いた汗や精液を洗い流していく。
サァァァ…
小畑「楽々も愛理もお疲れさまー」
愛理「もう…こんなベトベトで最悪だよ」
小畑「でもどう?気持ち良かったでしょ?」
こく
愛理は顔を紅らめて小さく頷く。
愛理「ゆなって、いつもあんなことしてたんだ」
小畑「うん!もうね、自分が自分じゃなくなる感覚が忘れられなくて」
愛理「気持ち良くってふわふわして…私もそうなっちゃうのかな。やっぱり怖いな…」
そんな話しを聞きながら、楽々は背中を向けゆなな達のほうを向こうとしない。
小畑「ねえ、楽々…怒ってる?」
楽々「………」
楽々は口を閉ざし、問いには答えない。
ゆななが性欲の虜になっていて巻き込んできたことが信じられなくて許せなかった。
だが、それよりも一時とはいえ自分自身が快楽に溺れ、醜態をさらけ出してしまったことが1番許せなかった。
むにゅ
楽々は、突然背後から胸を鷲掴みにされた。
楽々「ひゃっ!」
小畑「ふふ、洗ってあげる」
楽々「ちょっと、やだっ」
小畑「楽々のおっぱい、柔らかーい」
楽々「んっ…もう」
小畑「………ごめんね」
楽々「………」
小畑「本当にごめんね…楽々や愛理までこんな……」
ゆななが泣き声で呟いた。
楽々「………」
楽々は振り返り、ゆななを抱きしめた、
楽々「私のほうこそごめん。…今まで苦しかったでしょ」
ゆななは涙を見せないよう、楽々の胸に顔を埋める。
楽々(この子を少しでも苦しみから解放してあげたい…でも)
ガラッッ
3人がシャワーを終え浴室から出てくる。
部屋には男たちは居らず、山下がいるだけだった。
山下「今のうちに夕食を済ませて」
小畑「あれ?皆さんはもう帰ったんですか?」
山下「ヤツラは風呂に行ってる。今夜は泊まりだと言ったろ?」
"泊まり"と言うフレーズを聞いて、これから何をされるのかという期待と、まだ続くのかという絶望、様々な思いが3人の頭を交錯していた。
ともあれ、一流ホテルの豪華な夕食を採り、しばしの休息の時間をすごしていた。
山下「さて、それじゃ浴衣脱いで」
しばらくして、夕食を済ませた3人に山下が言った。
楽々「…え?」
楽々が訝しげな表情になる。
山下「おい。あれで終わったと思ったのか?子供じゃないんだから早くしろ」
3人が浴衣を脱ぎはじめる。
山下「おっと、パンツは履いたままにしとけよ」
その間に、山下がキャリーバッグからアイマスクと手錠、ロープを取り出す。
何をされるんだろうか。
それを見た愛理と楽々は顔をひきつらせていた。
山下が3人の準備を終えた頃、男たちが部屋に戻ってきた。
部屋に入った瞬間、目に飛び込んだ光景に男たちは驚歎した。
天井から吊るされたロープ。
そこに手錠がくくられていて、アイマスクで目隠しをされた3人は手をロープに吊るされたまま身動きが取れない姿があった。
下半身にはパンティで固定されたバイブが挿入されている。
『ふあ…うぁぁ……』
3人とも呻き声とも喘ぎ声とも取れない声を発して、男たちを出迎えるのだった。