乃木坂高校












小説トップ
第8章
秘めた想い
和也「あれ?さくらと祐希は?」
和也がお風呂から出ると、さくらと祐希がリビングから居なくなっていた。

母「2人ならお部屋に行ったわよ?」
和也「そうなんだ。なら、俺も疲れたし寝るよ。おやすみ」
和也は自分の部屋に向かった。

『ガチャ』部屋のドアを開けると、部屋の電気がついている。

和也「あの…なぜここに?」
さくらの部屋に行ったと思った2人が和也の部屋にいる。
祐希「和くん!トランプしよ!」
さくら「兄ちゃん、遊ぼ!」
和也「さくらは家にいたから分かるけど、祐希は疲れてないの?」
祐希「う〜ん、なんかいっぱい寝た気がするんだよね〜!だから大丈夫!」
和也「まぁ、ずっとおんぶされてましたからね」
さくら「そっか。兄ちゃん、疲れてる?」
さくらが心配そうな目で和也を見る。

祐希「……そうだ!!」
何か考え込んでいた祐希が閃いたのか大きな声をだす。
和也「急にどうしたの?」
祐希「祐希のせいで和くんが疲れちゃったし、祐希がマッサージしてあげる!」
さくら「なら、私も!」
和也「えっ、いいよ。悪いし」
祐希「いいからいいから!座って?」
祐希にそう言われて和也はカーペットの上に座った。

そして、祐希は和也の後ろに回り、さくらは腕を握った。
祐希「昔、おじいちゃんとおばあちゃんに肩叩きしてたから得意やけん!」
祐希は自信満々に肩を叩きはじめた。

さくらは和也の腕を優しくマッサージし始める。
祐希「どうかな?」
和也「うん、気持ちいいよ」
2人共程よい力だったので、和也は段々とウトウトし始める。

さくら「あっ…兄ちゃん寝ちゃった」
和也は遊びに行った疲れとマッサージで寝落ちしてしまった。

祐希「ほんとだ。おーい、和くん。こんなとこで寝ちゃうと風邪引いちゃうよ〜」
さくら「起きませんね…そうだ!ちょっと待っててください」
さくらはそう言って部屋を出て行った。

祐希「和くん…。いつもいっぱいありがと」
祐希は2人っきりになり、和也の前に座り想いをぶつける。
祐希「和くん…好きっちゃん!」
祐希はそう言って和也にキスをした。

さくら「与田さーん!ちょっと開けて下さーい!」
ドアの外からさくらの呼ぶ声がする。
祐希がドアを開けると、さくらが布団を持っていた。

さくら「よいっしょ、よいっしょ!ふーっ!」
持ってきた布団を置いてさくらは一息つく。

さくら「与田さんのお布団持ってきちゃいました!今日は一緒に私と寝ましょ?
祐希「うんっ!そうだ!このまま一緒に寝ない?」
さくら「いいですね?なら、私達もお布団に入りましょ?」
布団を敷いて、2人がかりで和也を布団の中に入れ、さくらと祐希は和也の横に寝る。

祐希「和くん、おやすみなさい」
祐希は和也の耳元で囁いて、和也の手を握り胸に当てて眠りについた。

■筆者メッセージ
すみません!
ちょくちょく更新できない日があるかもです!
しゃもじ ( 2022/02/21(月) 18:59 )