乃木坂高校












小説トップ
第8章
地元
ある日の早朝、まだ空が薄暗い中、和也は駅に向かっていた。

駅が見えてくると、少し離れた所からでもわかる程の肌の白い女性の姿が。

和也「ごめん。お待たせ」
史緒里「ううん、私も今来た所だよ。おはよ!」
和也「おはよ」
史緒里「んっ?何かついてるかな?」
和也は無意識に史緒里の服装を見てしまっていた。
和也「ううん、なんかその服似合ってるなって…」
史緒里の服装はロングスカートのワンピースで、青の柄が付いた夏っぽい服装だった。
史緒里「いきなり恥ずかしいよ…」
史緒里は白い顔を赤くして俯いた。

和也「いきなりごめん。それじゃ、行こっか?」
史緒里「うんっ!!」
2人は改札口を抜けて電車に乗った。

史緒里「まさか、和也くんと地元に行ける日がくるなんてなぁ〜」
和也「宮城いくの初めてだからすごく楽しみだったんだ」
史緒里「そっか!嬉しいなぁ〜。和也くんの宮城のイメージはどんなの?」
和也「うーん、牛タンかな?あとは、仙台ラーメンにずんだ?だっけ?」
史緒里「ふふっ、食べ物ばっかりだね?」
和也「確かに!でも、全部美味しそうだよね!」
史緒里「全部美味しいだっちゃ!」
和也「だっちゃ?」
史緒里「あっ!ごめん!方言が出ちゃった」
和也「宮城はだっちゃって使うの?」
史緒里「うん!宮城の話をするとつい出ちゃうんだよね」
和也「へぇ〜、可愛いね?昔、流行ったアニメみたい!」
史緒里「そうかな…?」
和也「他にはどんな方言があるの?」
史緒里「うーん、たべとか?いざ聞かれるとわかんないかも!」
和也「宮城に着いたら、史緒里の方言がいっぱい聞けるかもね?」
史緒里「そんな改めて言われると恥ずかしいっちゃ」
照れている史緒里を見て、和也は微笑んだ。

その後、新幹線に乗り換えをして、史緒里の地元、宮城県に着いて、そこから更に電車に乗り、史緒里が生まれ育った街に着いた。

史緒里「んーっ!着いたぁ〜!懐かしい匂いだな〜!」
史緒里は身体を伸ばして、地元の空気を身体全体に行き渡るように呼吸をする。
和也「へぇ〜、なんかすごい落ち着く所だね?」
史緒里「でしょ?いい所なんだよ!本当は和也くんと行きたい所いっぱいあるんだけど、時間がないからなぁ〜」
史緒里はそう言うと少し寂しそうな表情をする。
和也「また今度ゆっくり案内してくれるかな?」
史緒里「うんっ!あっ、お腹空いたよね?お祭りが始まるまでまだ時間あるし、何か食べる?」
和也「牛タン!牛タン食べてみたい!」
史緒里「りょーかい!なら、とっておきのお店に連れて教えてあげる!」
和也「やった!楽しみ!」
史緒里「それじゃいこっか?」

こうして、和也と史緒里の笑って泣いての宮城プチ旅行が始まった。

■筆者メッセージ
3期生の1発目は久保ちゃんにします!

服装の表現が難しかったので
名前にワンピースで画像を調べて下さい笑

夜の日向はサイドストーリーを更新します!
しゃもじ ( 2022/02/02(水) 12:29 )