海に遊びに来た和也、さくら、遥香、あやめ、聖来、真佑。
そこに、たまたま遊びに来ていた真夏と絵梨花と飛鳥と一実と合流した。

男1人に対して、女が9人。ますます異様な光景になっていた。

和也「それで、なんでこんな状況になっているの？」
海の浅瀬で、1年生メンバーに水鉄砲を向けられている。
真佑「この前、お買い物行った時に買ったんです！」
遥香「手を上げろ〜！」
和也「俺、もってないんだけど」
聖来「買ってない方が悪いです〜！」

和也「……。飛鳥さん、ちょっと」
和也は考えた末、飛鳥を呼んだ。
飛鳥「なに？言っとくけど泳げないからね」
和也「泳ぐとかじゃないんで大丈夫です。俺の前に立ってください」
飛鳥「なんで？」
和也「いいから、お願いします」
飛鳥「なんなのさ〜」
飛鳥は文句を言いながらも和也の前に立った。

和也「先輩がいるけど水鉄砲撃てる？」
あやめ「あぁ〜、和くんずる〜い！」
聖来「飛鳥さんを盾にするなんて！」
和也「これも作戦のうち！」
飛鳥「はぁ？なんで、飛鳥ちゃんが盾にならないといけないのよ！」
絵梨花「あすが嫌なら、私が盾になってあげようかな〜！」
絵梨花が和也の腕に抱きついた。
飛鳥「ちょっと！嫌なんていってない！てか、離れろ！」
真夏「海まで来て何やってることだか」
一実「でも、なんか面白そうだね〜！」
和也を取り合う飛鳥と絵梨花を見て、少し呆れている真夏と、自分も混ざりたくてうずうずしている一実。

飛鳥「まぁ、いいや。よしっ、撃てるもんなら撃ってみろ！」
飛鳥が1年生メンバーの方を向いた瞬間、『プシュー』と水が飛鳥の顔に飛んできた。
さくら「あははっ〜！あすぴーさん、濡れたぁ！」
なんと、さくらが飛鳥に向かって水鉄砲を撃った。

飛鳥「……。さーくーらー！！」
飛鳥がさくらを追いかけまわす。
遥香「あー！さくちゃんが危ない！」
真佑「みんな撃て〜！」
1年生メンバーが水鉄砲を乱射し始める。
真夏「ちょ、ちょっと〜！こっちまで来てるって！」
一実「やったなぁ〜！えーい！」
一実が大量の海水を手ですくって1年生にかけ始める。

遥香「きゃー！！冷た〜い！」
聖来「みんなで水鉄砲を撃て〜！」
聖来達が水鉄砲で反撃する。
真夏「いくちゃんいけー！」
絵梨花「任せて〜！おりゃぁ〜！」
絵梨花も一実と同様に手で海水をかける。
あやめ「和くん助けて〜！」
あやめが和也の後ろに隠れる。
和也「えっ、えっ？俺！？」
飛鳥「おい！裏切る気か！？」
さくら「兄ちゃんいけー！！」
絵梨花「こらぁ〜！やっぱり若い子が好きなのかぁ〜！」
真夏「裏切り者〜！！かずみん！」
一実「おっけ〜！」
一実が水をかける体制にはいる。

和也「違う、違いますから！」
聖来「はぁ？ちがうってなんやん！」
真佑「後輩は好きじゃないんですか！？」
和也「いやいや、それも誤解だって」
飛鳥「えんぴー。やれ！」
さくら「はーい！」
さくらが水鉄砲を和也に向ける。
和也「ちょ、ちょっとさくら！？」
和也が逃げ始めると、『待てぇ〜！』とみんなに追いかけられる。

周りからイチャイチャしている様に見えるが、和也にとってそんな甘いものではなかった。

その後、みんなに囲まれた和也はずぶ濡れになるのであった。