乃木坂高校












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第6章
さくらと飛鳥
先生との話が終わって、体育館に戻ってきた和也。

美月「あっ、和くん遅ーい!」
レッスンはちょうど休憩中で、美月が和也を見つけると、小走りで和也の元に駆け寄る。
美月「んっ?どうしたの?」
和也「へっ?あっ、なんでもないよ。レッスン頑張ってる?」
美月「頑張ってるけど、なんか怪しいなぁ〜」
和也「なんでもないよ!それより、さくらはどこにいる?」
美月「さくらちゃんなら、あそこで飛鳥さんに絡まれてるよ?」
美月が指を差した方を見ると、飛鳥さんがさくらのほっぺをむぎゅっとしていた。

飛鳥「あははっ!この顔、えんぴー史上1番可愛いぞ!」
さくら「うそつけ〜!」
和也「なにしてるんですか?」
和也は2人に近寄って声をかけた。
さくら「あっ、兄ちゃん!」
飛鳥「和!このえんぴーの顔可愛いだろ?」
和也「そうですね。可愛いと思いますよ?」
和也がそう言うと、さくらは頬を少しだけ赤くした。

飛鳥「やっぱ、えんぴー史上1番じゃん!」
さくら「うそだぁ〜!」
和也はじゃれ合う2人を見て微笑んだ。
和也「飛鳥さん、これからもさくらのことお願いしますね?」
飛鳥「な、なんだ急に!」
さくら「兄ちゃんどうしたの?」
和也「なんもない。ただ、飛鳥さんって、なんだかんだ後輩好きですよね?」
飛鳥「飛鳥ちゃんが好きじゃなくて、みんなが飛鳥ちゃんの事を好きなの!」
和也「ふふっ、なんだそれ」
和也は飛鳥の発言に少し笑った。

飛鳥「あっ、笑いやがった!」
さくら「私、あすぴーさんのこと大好きです!」
飛鳥「えんぴーはどっかの誰かと違って、素直で可愛いなぁ〜!」
飛鳥はさくらの言葉に機嫌を良くして、顔がニヤニヤしている。
和也「俺も昔から優しい飛鳥さん好きですよ?」
飛鳥はニヤニヤした顔が、急に真っ赤になり髪の毛で顔を隠し出した。
さくら「兄ちゃん、昔からって?」
和也「ふふっ、また今度教えるね?それより、休憩が終わる時間じゃない?」
さくら「あっ、そうだ!あすぴーさん、いきますよ!」
さくらは立ち上がって、飛鳥の手を引いてみんなの元に戻った。
和也はそんな2人の姿を見て、少し安心した。

和也「それじゃ、今日のレッスンはここまでです!お風呂に入って、ご飯を食べた後に一度集合して欲しいので、大広間に集まって下さい!」
レッスンが終わり、みんなが体育館を後にした。

和也も部屋に戻り、お風呂に入って、夜ご飯まで30分程あったので、部屋でゆっくりする事にした。
先生から聞かされたフォーメーションの事を考えてると、『コンコン』と誰かがノックをした。
起き上がりドアを開けると、そこにほ史緒里が立っていた。

しゃもじ ( 2021/12/23(木) 13:50 )