明日から夏休み!
担任「明日から夏休みだから、ハメ外しすぎるなよー!」
『はーい!!』みんなは元気よく返事をする。
明日から夏休みなので、みんなのテンションが高くなっていた。
美月「ねぇ?和くんは夏休み予定あるの?」
和也「予定?たぶんあるよ」
もちろん合宿以外、特に予定なんてない。
美波「寝るのは予定に入らないからね?」
和也「えっ?そうなの?」
桃子「桃子はBBQしたいな〜!」
祐希「あっ!いいね〜!スイカ割りとかしちゃう?」
史緒里「与田がやったら危なそう…」
美月「えぇ〜、和くん、忘れちゃったのぉ?私と遊ぶ約束してたじゃん!」
上目遣いで美月が和也を見つめる。
和也「ん?そんな話ししたっけ?」
美月「したよ!ほらっ、あの時だよあと時!!」
和也「あの時ってどの時??」
美月「そんなことはいいの!私はね〜、この日なら空いてるよ!」
強引にスマホを取られて予定を決められる。
桃子「桃子は、ここがいいなぁ〜!」
祐希「えぇ〜、なら祐希はここがいい!」
史緒里「私はここでお願いします!」
美波「なら、私はここで〜、BBQはここにしよ!」
スマホの空白だったスケジュール帳に、夏休みの予定がどんどん埋まっていく。
和也「俺にも予定ってものが…」
美月「和くんは他にしたいことある?」
和也「話を聞いてないよ…」
和也の意見など聞かずに盛り上がっている人達。
和也はその姿を苦笑いしながら見るしかなかった。
さくら「あの〜」
みんなで盛り上がってる最中、さくらが教室に来た。
美波「あれ?さくらちゃんどうしたの?」
桃子「さくらちゃん、可愛い〜!」
さくら「兄ちゃんとお買い物行く予定があったんですが、中々連絡来なかったので…」
和也「あっ!もうこんな時間じゃん!さくら、ごめん!すぐ準備する!」
今日は学校が午前授業の為、さくらと合宿に必要な物を買いに行く予定だった。
祐希「えっ!まだ、予定決まってないよ!」
和也「みんなで決めといて!それじゃ、またね!」
和也はかばんを持って、さくらと教室を出た。
さくら「先輩達、よかったの?」
和也「たぶんね。合宿の時に何か言われそうだけど」
さくら「ふふっ、兄ちゃんは人気者だね?たまには、さくの相手もしてね?」
和也「もちろんだよ。今度、出かけようね?」
そう言うとさくらは嬉しそうに微笑んだ。
靴を履き替えて、校門を出ると、『おそ〜い!!』と遥香、真佑、あやめ、聖来に声をかけられる。
和也「遅い…?てか、みんなはどうしたの?誰か待ってるの?」
遥香「誰って和くんに決まってるじゃん!」
真佑「先輩、何してたんですか?」
聖来「待っている間、暑過ぎて倒れちゃうとこでしたよ!」
あやめ「お腹空いたので、喫茶店でご飯食べたいです」
和也「さくら…これは一体…?」
さくら「今日、兄ちゃんと買い物に行くって言ったら、みんなも行きたいってなって」
遥香「私達も、合宿の必要な物買いたいもん!」
聖来「なにがいるかわからへんし」
和也「前渡したプリントに必要な物書いてあるけど…」
真佑「まぁまぁ、お気になさらずに行きましょ!」
あやめ「そうですよ!暑いので、とりあえず休憩したいです!」
後輩メンバーに手を掴まれ、急かされている。
和也「まぁ、いっか。さくら、行くよ?」
さくら「待ってよ〜!」
こうして、さくらを含めた5人で買い物に出かけることになった。