乃木坂高校












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第5章
寝坊した2人
完全に寝坊をした和也。
さぁちゃんとお互い起きたら連絡をすると決めていたが、スマホを見てもさぁちゃんからの連絡が来てなかった。
慌てて電話するも、出る気配がない。
急いで制服に着替えて、下に降りる。

母「早速寝坊したのね」
和也「ごめんなさい…。あの、さくらさんは?」
母「日直らしいから、早くに出ていったわよ」
和也「そっか。俺も行ってきます!」
家を出て、通学路とは違う方向に走って行った。

その頃、沙耶香はと言うと、ベットの中で爆睡していた。
和也「さぁちゃん!おいで!いい子いい子してあげる!」
沙耶香「わぁ〜い!和くん待てぇ〜!」
和也「あははっ!」
沙耶香「あははっ!」

「さぁちゃん!!沙耶香!!」
沙耶香「んっ?沙耶香?はっ!夢!?」
沙耶香は和也と遊ぶ夢をみていた。
沙耶香「なんだ夢か〜。でも、本当に和くんに呼ばれた様な気がするなぁ〜」
沙耶香は、夢なのか現実なのか、分からなくなっていた。すると、「さぁちゃん!起きて!」と外から和くんの呼ぶ声が聞こえた。
沙耶香「えっ!和くん?」
窓から外を見ると、本当に和くんが立っていた。
沙耶香「お〜い!和くんどうしたの〜?」
私は窓を開けて和くんに話しかけた。
和也「時間!完全に寝坊だよ!」
沙耶香「寝坊??」
私は部屋の中にある時計を確認した。
沙耶香「えぇーー!!」
時間を確認すると、時刻は8時20分だった。
急いで制服に着替えて、寮を出た。

和也「おはよ!急ぐよ!」
2人は走って学校に向かった。
沙耶香「なんでもっと早くに起こしてくれなかったのぉ〜!」
和也「俺も8時に起きたの!しかも、電話したよ!」
沙耶香「8時に電話されても遅いです〜!」
2人はちょっとした言い合いをしながら、学校まで走っていると、突然、沙耶香が立ち止まった。
和也「さぁちゃん、どうしたの?」
沙耶香「もうお腹空いたぁ〜!」
和也「えぇ!でも、早くしないと遅刻になるよ!」
沙耶香「どうせ急いでも遅刻になるよ?」
和也「まぁ、そうだけど…」
沙耶香「よし!和くん、行こ!」
さぁちゃんが手を握ってきて、何故か商店街の方に歩き出す。
和也「えっ?どこ行くの?」
沙耶香「お腹すいたから何か食べようよ!」
和也「でも、学校いかないと!」
沙耶香「和くんが行かないなら、私、1人で行くからね!」
さぁちゃんは、手を離すと1人で歩き始めた。
和也「ちょっと!もう、しょうがないなぁ〜」
和也は沙耶香の後を追いかけて、商店街に向かったのだった。

しゃもじ ( 2021/11/04(木) 19:21 )