乃木坂高校












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第3章
乃木坂高校 球技大会開催
翌日、家を出ると遥香が家の前にいた。
さくら「あれ?かっきーどうしたの?」
遥香「あっ、さくちゃん、和也くんおはよう。緊張してるから、さくちゃん達と一緒に登校しようかと思って…」
和也「そっか。なら、一緒にいこっか」
遥香「はい!お願いします」
遥香も一緒に登校することになった。
和也「そういえば、デー…」
遥香「わぁ〜!!」
さくら「かっきー、いきなり大声出してどうしたの?」
遥香「あっ、ごめん!なんでもない!」
遥香は和也にシーッとポーズをする。
和也はなんのことかわからなかったが、とりあえず話さないことにした。
さくら「うわぁ…学校に近づくにつれて緊張してきちゃった」
遥香「和也くんは緊張しないの?」
和也「うーん。特にないかなぁ〜」
さくら「兄ちゃんは鈍感で天然だから、昔から緊張とか無縁なんだよぉ」
遥香「なるほど!それは納得だ!」
和也「なんか悪口言われてる?」
遥香「ふふっ、悪口じゃなくて、いい話ですよ〜!」
さくら「兄ちゃんはかっこいいねって!」
和也「今の展開からどうなったらそんな話になるんだ」
遥香「あははっ!やっぱり2人と居ると落ち着きます!」
和也「まぁ、緊張がほぐれたならいいけど」

学校に着いて、2人と別れ教室に入る。
和也「おはよー」
美月「あっ、和くんおはよ〜!いよいよだね!」
和也「おはよ。お互い頑張ろうね」
美月「うんっ!今日で運動音痴の汚名返上するぞぉ〜!」
和也「ふふっ」
美月「なにをそんなに笑ってるの?」
和也「いや、前、美月の走ってる姿見た時にパタパタ音が鳴ってたから、それを思い出しちゃって」
美月「あっーっ!バカにしてるなぁ〜!」
和也「バカにしてないよ。可愛いなぁ〜って思って」
美月「可愛いだなんて…そんな…」
美月は顔を赤くする。
史緒里「あれ?山下顔赤いけど大丈夫?熱でもあるの?」
美月「えっ、あっ、久保、おはよ!いや〜今日は暑いですなぁ〜!」
史緒里「朝だからそんなに暑くないと思うけどなぁ〜」
和也「史緒里、おはよ」
史緒里「和也くん、おはよ!今日は頑張ろうね!」
3人で話していると、みんなが続々と登校してくる。
与田「遠藤くん、おはよ〜!今日の祐希はすごいからちゃんと見ててね!」
和也「んっ?あれ?与田さんの声が聞こえるような」
与田「もぉ〜!!座ってるから絶対見えてるやろ〜!」
与田さんは頬を膨らませている。
和也「ごめんごめん!ちゃんと見てるから頑張ってね」
和也は与田の頭を撫でた。
与田「えへへっ!やったぁ〜!」
桃子「えぇ〜!与田だけズルい!桃子もやってよぉ〜!」
美月「私も〜!なんで与田だけなのさぁ〜!」
史緒里「私にもお願いします!なんたってペアだからね!」
和也は順番にならんだみんなの頭を撫でた。

その後、体育館に集まって開会式をした。
そして、日程表が張り出されて、各々準備をする。
和也の試合はまだ先だったので、メンバーの試合を応援しに行くことにした。
まずは、桃子と与田さんの卓球を観に行く。
桃子「与田いけーっ!!」
与田「任せて!おりゃあ〜!」
与田さんが勢いよくラケットを振った。
しかし、『スカッ』ラケットにボールが当たらず空振りをする。
与田「あれれ?ボールが動いた」
桃子「あっ!和くんだぁ〜!」
桃子が和也を見つけて手を振っている。
与田「あーっ!もしかして今の観てた?」
和也「うん。すごい活躍してたね」
与田「ちかっぱ恥ずかしいけん…」
和也「まだまだこれからだから、2人とも頑張るんだよ?」
与田「うん!!祐希、頑張るね!」
桃子「うんっ!桃子も頑張る!」
審判「あの〜。そろそろ再開してもいいでしょうか?」
『はーい!』2人を見てると気持ちが和む。それは素直で純粋な2人だからだ。
そして、その後2人は息のあったプレーで試合に勝利した。
桃子「わーい!勝ったぁ〜!」
与田「うんっ!桃ちゃん、すごかったね!」
和也「2人ともすごかったね!次も頑張るんだよ」
和也は少しだけ2人と話して、その場を後にした。

しゃもじ ( 2021/09/19(日) 19:09 )