乃木坂高校












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第2章
喫茶店での出会い
さくら「お兄ちゃん、起きてよ〜!」
朝になり、さくらが起こしてくれる。しかし、昨日は遥香とか遅くまで話してたので、なかなか起きることができない。
和也「もう少し寝かせて」
さくら「もぉ〜、お出かけする約束でしょ〜!起きてよぉ〜!」
さくらが必死に身体を揺らす。
和也「わかった。おはよ」
さくら「おはよ!もうっ!お兄ちゃんもかっきーも全然起きてくれない!」
和也「ごめんね。あれ?さくらだけ?」
さくら「かっきーはお部屋で準備してるよ!」
和也「そっか。さくらは準備終わったの?」
さくら「うん!楽しみで早く起きちゃった!」
和也「ふふっ、子どもみたいだな」
さくら「子どもじゃないもん!いつもバカにする!」
和也「ふふっ、怒らないの!これで許して」
和也はさくらの頭を撫でた。さくらは目を細めて嬉しそうな顔をする。
和也「さて、俺も準備しようかな」
さくら「うんっ!早くしてね〜!」
そう言ってさくらは部屋を出ていった。
準備を終えてリビングに向かう。
遥香「お、おはようございます!」
和也「お、おはよ」
2人は昨日のこともあって、少しぎこちなかった。そんな2人を不思議そうな顔で見ているさくら。
和也「準備も終わったし行こっか」
『はーい!』2人は返事をして、家を出た。

和也「なんか2人とも楽しそうだね」
何故かご機嫌なさくらと遥香。
さくら「だって2日もかっきーとお出かけ出来るもん!」
遥香「もぉ〜!さくちゃんは可愛いなぁ〜!私も嬉しいよ!」
和也「ほんと仲良いな〜。んっ?さくらこっちにおいで」
さくら「えっ?なんで?」
和也「いいから早く」
『ブーン』さくらが移動してすぐに車が横を通過した。
和也を中心に右に遥香、左にさくらで歩いていたので、さくらを歩道側に移動させた。
さくら「えへへっ、お兄ちゃんありがとぉ」
遥香「おぉ〜、ジェントルマンですね〜!」
和也「ジェントルマン?何かしたっけ?」
遥香「さくちゃん、お兄さんって極度の鈍感なの?」
さくら「うん。そうだと思うよ。天然だし」
2人は和也に聞こえないようにひそひそと話している。
和也「何を2人で話してるの?」
遥香「何もないですよ!お腹空いたなぁ〜って!」
和也「確かに!朝ごはん食べてないもんね。もうすぐ着くから、もう少し頑張って」

5分ぐらい歩いて喫茶店に着いた。
和也「ついた。ここの喫茶店」
遥香「おぉ〜。さすが山下さん!いい喫茶店を知ってますね!」
和也「なんか、レッスン終わりにメンバー達も来てるみたいだよ」
さくら「今日も誰か居たりするのかな?」
和也「どうだろうね。とりあえず入ろうか」
3人は喫茶店の中に入り、店員に席に案内してもらう。
すると、『あっー!』さくらと遥香が急に声を出す。
和也「なにっ?どうしたの?」
遥香「あやちゃんだぁ〜!」
和也「あやちゃん?」
さくら「同じクラスの筒井あやめちゃんだよ」
和也「あぁ〜、筒井さんか!」
遥香「おーい。あやちゃーん!」
遥香に呼ばれて筒井さんがこっちにきた。
筒井「あっ!かっきーとさくちゃん!それとマネージャーさん?」
和也「ちゃんと話すのは初めてだね。マネージャーでさくらの兄の遠藤和也です」
筒井「あっ!さくちゃんのお兄ちゃん!」
さくら「そうなんだよぉ!あやちゃんは何してたの?」
筒井「あや、喫茶店が好きだから来てたの!みなさんは?」
遥香「昨日、さくちゃんのお家にお泊まりして、お兄さんが山下さんにいい喫茶店教えてもらったから、連れてきてもらったの!」
筒井「そうなんだね!いきなり名前呼ばれたからびっくりしたよ」
さくら「私達もびっくりしたよぉ!そうだ!お兄ちゃん、あやちゃんも一緒でいい?」
筒井「えっ、でも迷惑じゃ…」
和也「いいよ。たくさん居た方が楽しいし。遠慮しなくてもいいからね!」
遥香「だってさ!あやちゃん座って!」
筒井「あ、ありがとうごさいます。お邪魔します」
こうして筒井さんも同じテーブルに座ることになった。

しゃもじ ( 2021/08/24(火) 12:02 )