乃木坂高校












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第9章
花火大会
祭りも終盤。最後の花火大会のみとなった。

和也「葉月はなにしてるの?」
葉月はベンチで何故か横になっている。
美月「食べ過ぎて苦しいみたい」
和也「どんだけ食べたんだよ…」
美月「和くんもちゃんと食べた?なんなら、私のことを食べてみる?」
美月は大きな瞳で和也を見つめた。

和也「うぅ、な、何言ってんの!」
美月「ふふっ、照れてる。可愛いなぁ〜!」
美月に誘惑されて顔を赤くする和也。

蓮加「あっ!花火が上がった!!」
蓮加が空に向かって指を指すと、『ヒュ〜〜、パァァン!!』と綺麗な花火がそれ一面に広がる。

麗乃「たーまーやー!!」
綾乃「なにそれ?」
麗乃「えっ?花火が上がったら言うんでしょ?」
綾乃「そうなの?なんで?」
麗乃「わかんない!!」
珠美「たーまーみー!!」
史緒里「珠美は何言ってるの?」
珠美「だってなんか似てるんだもん!」
同級生の平和なやりとりをみてホッコリする。

真夏「平和だなって思ったでしょ?」
真夏が和也の横に来て話しかける。
和也「あっ、真夏さん。そうですね」
真夏「ずっと続くといいね?」
和也「はい。みんなが幸せならこの平和はずっと続くと思いますよ」
真夏「へぇ〜、なんか意外にロマンティックなこと言うじゃない?」
和也「べ、別に普通ですよ!」
真夏「ふふっ、冗談だよ!来年もみんなで見れたらいいね?」
和也「来年?でも、真夏さん達卒業してるんじゃ?」
眞衣「へっ?何言ってんの?」
和也「なにって、えっ?」
眞衣の返答に困惑してしまう和也。

絢音「私達は高専だから、来年もいるよ?」
和也「高専…。って、えっ?そうだったんですか?」
蘭世「もしかして知らなかったの?」
和也「えーっと、転校する前に聞いたような聞いてないような…」
さくら「兄ちゃん、説明の時にウトウトしてたから聞いてないですよ?」
近くにいたさくらが事情を説明する。

日奈子「この子は本当に寝てばかりだな!」
和也「いやぁ〜、あははっ、でも、来年もみなさんと一緒で嬉しいです!」
飛鳥「そうだろ!来年以降も飛鳥ちゃんも居れることをもっと喜んでもいいんだぞ?」
和也「そうですねー」
飛鳥「おいっ!バカにしてるだろ!?」
飛鳥が和也の肩を軽く叩く。

眞衣「あっ!!」
和也と飛鳥が戯れていると、突然眞衣が大きな声を出す。
絵梨花「まいちゅん、いきなりどうしたの?」
眞衣「いや、来年もみんなと一緒ってことは、彼氏が出来ない前提の話じゃん!」
一実「確かに!!」
日奈「彼氏とお祭りで花火見るとか憧れる!!」
まあや「カップルって感じだよね〜?」
真夏「並んで座りながら、さり気なく手を握っちゃったりしちゃって?」
日奈「そこからいい雰囲気になってチュー…?」
『キャー!』騒ぎ出す先輩メンバー。

一実「ヤバいわ!!心臓に悪い!」
和也は騒いでる先輩を他所に、ある事を思い出していた。
それは、和也だけでなくもう1人も。

美波「久保、顔が赤いけどどうしたの?」
史緒里「えっ、なんでもない!!花火綺麗だね〜、あははっ!」
美月「なんか怪しい…」
史緒里「な、なにがよ?」
桃子「久保様が明らかに動揺してます」
史緒里「わ、私はいたって普通ですけど」
美月と桃子にジッと見られて、動揺する史緒里。
すると、「あっ!わかった!!」と祐希が何かに閃いた。

美月「与田、わかったって何が?」
祐希「ふふーん、聞きたい?」
何故か得意げな顔をしている。

桃子「聞きたい聞きたい!!」
祐希「久保史緒里がおどおどしてる理由はぁ〜!」
『ゴクッ』史緒里はヤバいと思って息を呑む。

祐希「焼き芋が食べたくてたまらなくなったからです!!祐希もよくなるんだよね〜!禁断症状?って言うのかな?焼き芋が食べたくてオドオドしちゃうの!」
全く的外れな事を言う祐希。

美月「……。花火見よっか?」
桃子「……。そうだね」
祐希の天然発言で助かった史緒里。
それを見ていた和也も少しホッとした。

飛鳥「ちょっと和?聞いてんの?」
和也「えっ、何がですか?」
絵梨花「やっぱり聞いてなかった!」
眞衣「一緒に花火を見たいなら誰ってこと!」
和也「なんですかその地獄みたいな質問…」
真夏「だって気になるじゃーん!」
一実「それでは答えをどうぞ?」
和也「そのクイズ番組みたいたフリはなんでしょう…。えーっと、みんなです!」
日奈子「はい、でました!無難な回答!」
蘭世「でも、逆に1人を選べないクズ感がいいかも!」
和也「クズって……」
絢音「ふふっ、気にしないで?蘭世は性格がひん曲がってるから」
和也「は、はぁ…」
飛鳥「てか、そこは普通飛鳥ちゃんだろ!」
絵梨花「いやいや、あすじゃなくて私でしょ?」
真夏「いやいや、飛鳥でもいくちゃんでもなくまなったんでしょ!」
花火をそっちのけで騒ぎ出す先輩メンバー。

あやめ「誰も花火見てないね…?」
柚菜「うん…」
遥香「矢久保は花火を見ているさくちゃんしかみてないし」
聖来「さくちゃんもこんなに騒がしいのにマイペースに花火に夢中になってんで…」
色んな状況に少し呆れているメンバー達だった。

■筆者メッセージ
無理矢理、高専設定にしました!笑
しゃもじ ( 2022/03/17(木) 12:53 )