乃木坂高校












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第9章
さくらとオタク
和也とさくらをジーッと見ているメンバー。

さくら「美緒ちゃん?」
和也「美緒、どうしたの?顔が怖いけど…」
すると、美緒は少し前傾姿勢になる。
(な、なんだ!?)
和也は美緒が突進してくるんじゃないかと思い身構えた。

美緒「さくちゃーーん!!!」
美緒はさくらに向かって駆け寄ってきた。
(なんかあの有名なアニメ映画の女の子みたい)
美緒「さくちゃん!さくちゃん!!浴衣姿も可愛いね〜!」
さくら「あ、ありがとう、美緒ちゃん…」
美緒の勢いにさくらは少し圧倒されている。

和也「そういえば、美緒はさくらのこと好きだったな…しかもかなり…」
美緒「わぁ〜!さくちゃん、さくちゃん!私的には足が出てないのが残念だけど、さくちゃんのうなじが見れて幸せです!」
さくらは浴衣が似合うように髪をお団子にしていた。
美緒はそれを早口で褒めちぎる。

さくら「美緒ちゃんの浴衣も可愛いね?」
美緒「私なんてそんな!!さくちゃんのチラッて見える鎖骨もたまりません!!」
和也「それはなんか変態っぽいな…」
和也が小声で呟くと、「先輩!!」と美緒が和也に声をかける。

和也「ど、どうした!?」
(まさか聞こえたかな?)和也は申し訳ない表情をする。

美緒「先輩は幸せですね?さくちゃんが妹で!」
和也「は、はぁ…」
和也は怒られると思っていたが、予想外のことでキョトンとしてしまう。

美緒「毎日さくちゃんに会えるわけですよね?いいなぁ〜!もしかして、さくちゃんの寝顔も見てたりして!それに、さくちゃんのパジャマ姿も!ずる〜い!」」
和也「なんか勝手に話が進んでく…」
美緒「今度、さくちゃんの寝顔とパジャマ姿送ってください!絶対ですよ?約束ですよ?」
和也「は、はぁ…」
さくら「そんなの恥ずかしいからやだよ〜」
美緒「いいなぁ〜!私もさくちゃんがお家にいる生活したいです!」
和也「なら、今日泊まりにこれば?」
美緒「えっ!?いいんですか!?」
美緒はキラキラした目で和也を見つめる。

和也「うん。さくらもいいでしょ?」
さくら「もちろん!美緒ちゃんといると私も楽しいし!」
美緒「………。」
美緒はボーッとしている。

和也「どうしたの?」
美緒「はぁっ!!嬉しすぎて放心状態になってしまいました!」
さくら「あははっ、美緒ちゃん面白ーい!」
美緒「こうしてはいられません!みなに報告しなければ!それでは失礼します!また後で!」
そう言って美緒はニコニコでみんなの元に戻っていった。

和也「面白い子だね?」
さくら「うんっ!さく、美緒ちゃん大好きなんだ!」
さくらは美緒が泊まりに来ることが嬉しいのか、足をパタパタさせて喜んでいた。

眞衣「そこの2人ー!もうすぐ花火が始まるからおいで〜!」
和也「はーい!いこっか?」
和也は立ち上がり、さくらに手を差し伸べた。
さくら「うんっ!」
さくらは和也の手を握り、2人はみんなの元に向かった。
しかし、『そこっ!手を繋ぐな〜!!』とみんなに怒られるのであった。

■筆者メッセージ
美緒と美穂を打ち間違えてそうになってしまう笑
しゃもじ ( 2022/03/16(水) 13:19 )