乃木坂高校












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第1章
甘えん坊の妹
学校が終わり家に帰宅する。
和也「ただいま〜」
さくら「お兄ちゃんお帰り〜!今日はお弁当ありがと」
さくらが玄関までお迎えをしてくれる。
和也「いいよ。さくらは忘れん坊だな」
さくら「お兄ちゃんはお寝坊さんだね」
和也「だね。あれ?母さんは?」
リビングに行くと母さんがいなかった。
さくら「ママは地域の集まりに行ったよ!パパも遅くなるみたい。お兄ちゃん、ご飯食べる?」
和也「そうなんだ。うーん。先にお風呂入るよ」
さくら「なら、その間にご飯温めておくね」
和也「ありがとう!よろしくね」
30分程してお風呂から出る。
そして、さくらが温めてくれたご飯を食べた。ご飯を食べ終わって、さくらと一緒にドラマを観る。
和也「さくら、もう眠いでしょ?部屋に行って寝な?」
さくらは眠さが限界がきたのか、うとうとしていた。
さくら「うん。お兄ちゃんおやすみ」
さくらが自分の部屋に行ったので、和也も自分の部屋に向かった。
和也「明日は寝坊しない様に早く寝ようかな」
和也は布団の中に入って目をつぶる。
すると、「トントン」扉がノックされた。
さくら「お兄ちゃん、起きてる?」
和也「起きてるよ?どうした?」
電気をつけるとさくらが枕を持って立っていた。
さくら「パパとママがいないから、怖くて寝れないの。一緒に寝てもいい?」
和也「いいよ。おいで」
和也は少しびっくりしたが、断る理由もないので承諾した。
和也は布団の隅に移動して、さくらの寝るスペースを作った。そして、さくらはそのスペースに入ってきた。
さくら「ありがとう。お兄ちゃんと寝るの久しぶりだね」
和也「小さい頃はよく一緒に寝てたもんね。明日も早く起きなきゃだから、早く寝な?」
さくら「うん。おやすみ」

       〜翌朝〜
(んーっ。なんか動きづらい)
和也は腕が何かに固定されている様で、動きづらくて目が覚めた。
横を見ると寝息を立てているさくらの顔が近くにあった。そして、腕にしがみついて寝ている。
(動きにくかった原因はこれか)
久しぶりに近くで見るさくらの顔は、まだあどけなさも残っている。
和也は動かせる方の手でさくらの頭を撫でた。
そして、少ししてさくらが目を覚ました。
和也「さくら、おはよ」
さくら「おはよ。お兄ちゃんが早く起きるなんて珍しいね」
和也「たまたま目が覚めたんだ。今日はいつもと逆だね」
さくら「そうだね。お兄ちゃん、もう一回頭撫でて?」
和也「ふふっ、甘えん坊だな」
さくら「いいの〜!まだ子どもだもん!ねぇ〜!早く〜!」
和也はさくらの頭を撫でた。さくらは幸せそうな顔をしていた。
そして、学校の準備をする時間になったので布団から出る。
さくら「お兄ちゃん、また今度一緒に寝てもいい?」
和也「うん。怖くなったらいつでもおいで?」
さくら「うん!ありがとう!」
さくらは嬉しそうに微笑んでいた。

しゃもじ ( 2021/08/15(日) 19:48 )