乃木坂高校












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第1章
先輩メンバーとご対面
山下「遠藤君、早く行こーっ!」
授業が終わり、声をかけてくれる山下さん。
和也「あっ、うん。なんか緊張するな」
山下「大丈夫だよ。先輩みんな優しいから」
梅澤「山、先に帰るね〜。遠藤君もバイバイ!頑張ってね」
梅澤さん達が教室を出て行く。
和也「あれ?梅澤さん達はいかないの?」
山下「今日は遠藤君の紹介だけでレッスンないからね!だから、遠藤君を知ってる2年生メンバーは帰っていいの」
和也「そうなんだ。山下さんは帰らなくていいの?」
山下「私は真夏さんに案内をお願いされてるからね!」
和也「真夏さん?あぁ、キャプテンの?」
山下「そうそう!面白くて優しいんだよ〜!それより、早く行かなきゃ!」
山下さんと教室を出て、レッスン室に向かう。
レッスン室に着くと、秋元さんが待っていた。
秋元「あっ!きたきた!美月、案内ありがとう」
山下「いえ、待たせてすみません」
秋元「全然待ってないよ!私達も今来たところだから!それじゃ中に入ろっか」
レッスン室に入ると、先輩メンバーが喋っていたが、和也を見つけると静かになり、全目線が和也に向く。
(き、気まずい)みんなに注目されて緊張する和也。
秋元「昨日も話したけど、マネージャーになってくれる遠藤君です!」
和也「昨日、転校してきた遠藤和也です。アイドル活動のマネージャーをすることになりました。よろしくお願いします」
和也は頭を下げた。しかし、挨拶が終わったのに、未だに静かなままな部屋。
和也は気まずくなり恐る恐る顔を上げると、『パチパチパチパチ』みんなが拍手をしてくれた。
生田「私、生田絵梨花!よろしくね〜!」
高山「高山一実です!パリピース!」
星野「みなみだよぉ!」
樋口「樋口です!遠藤君、よろしくね」
和田「和田まあやです!ハーワーユー?」
みんな自己紹介をしてくれた。しかし、1人無愛想な顔をしている人がいた。
秋元「ほらっ、飛鳥!ちゃんと挨拶しなさい!」
齋藤「齋藤飛鳥です」
小さな声で自己紹介をしてくれる。
なんだか、受け入れられてない感じがして不安になる。
山下「ふふっ、飛鳥さんはあーみえて照れ屋さんなの。だから、大丈夫だよ」
それを感じ取ったのか山下さんがフォローしてくれる。
齋藤「こらっ、やま!余計なこというな!」
山下「あははっ、ごめんなさーい!」
山下さんは人見知りという割に、みんなと仲がいい。
秋元「3年生メンバーはこれだけかな!」
和也「そうなんですね。もっと大勢いると思ってました」
秋元「昔はまだいたんだけど、転校したり、自分の夢に向かって活動を卒業した子もいるの」
秋元先輩は少し寂しそうな表情をする。
生田「はいはい!質問があるんだけど!」
秋元「いくちゃんどうしたの?」
生田「遠藤マネージャーは何をするんですか?」
秋元「まだ、具体的には決まってないけど、みんなの活動のサポートしてりする予定かな」
齋藤「ほほーう。サポートね」
齋藤先輩は良い獲物を見つけたかの様な目をする。
高山「あす、顔がにやけてるよ」
秋元「飛鳥ちゃんのことはほっといて、明日は一年生メンバーも入ってきてくれるから、その子たちのこともお願いね」
(一年生。さくら達か)人見知りのさくらがみんなに溶け込めるか心配になる。
山下「妹ちゃんが心配〜?」
和也「えっ、あぁまあ」
樋口「妹ちゃんがいるの?」
星野「へぇー妹も同じ学校なんだぁ」
生田「もしかして芸能科?」
和也「はい。兄妹でこちらにお世話になります」
和田「えぇー!なんかすごいねそれ」
齋藤「ほーう。それは楽しみだ」
高山「だから、あす、顔が怖いって」
秋元「とりあえず、今日はこれで解散って事で!明日からよろしくね!」
和也「はい。よろしくお願いします!」
こうして先輩メンバーとの挨拶は終わった。
明日から嵐の様な日々になることは、和也はまだ知らなかった。

しゃもじ ( 2021/08/14(土) 09:59 )