乃木坂高校芸能科
「あっ!さっきナンパしてきた人だ!」
彼女の声が教室に響く。
???「美月知り合いなの?」
???「ナンパって言わなかった?」
担任「遠藤、山下をナンパしたのか?」
どうやら彼女は山下美月というらしい。
遠藤「いえいえ、誤解ですよ!職員室が分からなくて、彼女に聞こうとしたらこんな扱いされてます」
山下「職員室?なーんだ!そうだったんだ!それなら早く言ってよぉ〜」
遠藤「言う前に逃げられたんですけど」
担任「なら、知り合いって事で遠藤は山下の席の隣に座ってくれ」
山下さんの席の隣に座る事になった。
朝のHRが終わり、休み時間になる。
山下「いやぁ〜誤解してごめんね!私、山下美月。よろしくね」
和也「いきなり声をかけた俺も悪いから。遠藤和也です。よろしく」
山下さんの顔はとても可愛かった。そして何より目力が強い。
和也「あのさ、他の男子は?みんな遅刻とか?」
山下「ん?このクラスに男の子はいないよ?」
和也は何を言ってるのか理解できなかった。
和也「えっ?どう言う事?」
山下「だから〜男の子は君1人だよ?知らずに転校してきたの?てか、転校生のクラスってどうやってきまるんだろう?梅〜!」
和也が混乱していると、山下さんが誰かを呼んでいた。
???「どうした〜?」
山下さんが呼んだ人は、女の子にしては長身で美人な顔をしていた。
山下「転校生のクラスってどうやって決まるの?」
???「どうなんだろう?なんで?」
山下「なんか遠藤君、このクラスに男の子がいないことしらなかったんだって」
???「そうなんだ。あっ、自己紹介が遅れた。私は梅澤美波です。よろしくね」
和也「あっ、遠藤和也です。よろしく」
2人が自己紹介をしていると、小さな声で話しかけてくる子がいた。
???「あの〜。私、聞いたんだけどさ」
梅澤「久保、何を聞いたの?」
久保「なんか、転校生に活動のマネージャーをしてもらうって先生が言ってたよ」
山下・梅澤『マネージャー!?』
和也「えっ?なにマネージャーって?てか、活動ってなに?」
山下「私達、将来アイドルになる為に活動しているんだ!」
梅澤「そうなの、それでこのクラスは芸能科って言って、アイドルの活動をしてる人が集まってるの」
和也「それで芸能科なんだ。ってか、みんなアイドルなの!?」
山下「一昨年から始まったから、まだ全然だけどね?」
梅澤「まだ、素人だし、アイドルを目指してるが正しいかな?」
和也「そ、そうなんだ。それで、俺は芸能人を目指してるわけでもないのになぜ?」
久保「どうしてだろう。マネージャーとしての適正があったのかな?」
和也「もう訳わからん。てか、さくらもアイドルになるのかな」
山下「さくら?もしかして彼女!?」
和也「違うよ。妹だよ。1年生で今日入学するんだ」
梅澤「遠藤君、妹いるんだ!妹ちゃんも芸能科なの?」
和也「確かそんなようなことを言ってたような気がする」
久保「なら、私たちの後輩ちゃんだね」
(さくらがアイドルを目指す?さくら大丈夫かな?)
和也は人見知りなさくらが心配で頭がいっぱいになるのであった。