乃木坂高校












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第1章
不思議な距離感
和也「あの僕のことですか?」
いきなり齋藤先輩に声をかけられる。
齋藤「そうだよ!君以外に誰がいるのさ」
和也「まぁ確かに。それで、どうしましたか?」
齋藤「・・・てよ」
ごにょごにょと話す齋藤先輩。
和也「すみません。聞こえませんでした。もう一度いいですか?」
齋藤「だからぁ〜、妹を呼んできてよ」
和也「さくらですか?なんでまた?」
齋藤「いいからぁ〜!早く!」
和也は齋藤先輩に言われた通りさくらを呼びにいく。
和也「さくら、ちょっといいかな」
さくら「お兄ちゃん、どうしたの?」
和也「なんか齋藤先輩が呼んでる」
さくら「えっ?私、何かしちゃったかな」
さくらの顔が怯えている。
和也「大丈夫じゃない?俺もいるからちょっとだけ行こっか」
さくらは頷いて後をついてきた。
和也「あの〜連れてきましたよ」
さくら「あ、あの!私、すみません」
すると、齋藤先輩はさくらの顔に手をやり、ムギュッとする。
和也「えっ!いきなり!」
和也は齋藤先輩の行動に唖然とする。
さくらはさくらで泣きそうになる。
齋藤「うん!やっぱり可愛いなぁ〜!」
和也「へっ?」
齋藤「ほっぺももちもちだぁ〜!」
急に笑顔になる齋藤先輩。
和也「これはどういう状況でしょう?」
齋藤「話したかったんだけど、呼んだりするのが恥ずかしくてさ!だから、君に頼んだの!」
さくら「怒られるんじゃなかったんだ」
齋藤「怒られる?てか、なんでさっき謝ってたの?」
和也「いえ、なんでもないです」
2人は少し拍子抜けしてしまう。
秋元「遠藤くーん!ちょっといいかな」
和也「すみません、ちょっと抜けます」
秋元先輩に呼ばれたので、和也は先輩の元に向かった。
秋元「昨日、紹介出来なかった子たちだよ!」
北野「北野日奈子でーす!よろしくね!」
元気な笑顔をしている北野先輩。
新内「新内眞衣です!よろしく」
少しおば、姉さんな新内先輩。
鈴木「鈴木絢音です。」
クールな鈴木先輩。
寺田「寺田蘭世だよ!」
少しミステリアスな寺田先輩。
山崎「山崎怜奈です!これからよろしくね」
知的に見える山崎先輩。
和也「マネージャーになった遠藤和也です。よろしくお願いします」
北野「へぇ〜!中々イケメンですな」
秋元「でしょでしょ!でも、まなったんの必殺技効かなかったんだよ!」
新内「あらら、もしかして鈍感系?」
和也「鈍感?では、ないと思いますよ」
寺田「なんか天然な感じがするな」

みんなで少し話して、さくらのことが気になったので戻った。
和也「お待たせしました。んで、なんでそんな距離感になってるんだ」
齋藤「おりゃ!えんぴーは可愛いなぁ」
さくら「えへへっ、あすぴーさん痛いですよ」
和也「えんぴー?あすぴー?」
(この短時間でなにがあったんだ)
和也「あの〜、あすぴーさん?」
齋藤「こらっ!君にはその呼び方許してないぞ!」
和也「なら、齋藤先輩?」
齋藤「こらっ〜!その呼び方はなんか嫌いだ!」
和也「ならなんて呼べばいいでしょうか?」
齋藤「そうだな〜、飛鳥ちゃんかな?」
和也「いやいや、さすがに先輩にそれはちょっと」
齋藤「いいの!先輩命令だぞ!」
和也「うーん。なら、飛鳥さんと呼ばせて貰います」
飛鳥「まぁ、それでいいかな!それでどうしたの?」
和也「いきなりのこの距離感についていけなくて。人見知りのさくらが初対面でここまで懐くのが不思議で」
飛鳥「んっ?私は何もしてないよ?」
和也「そうなんですか?なら、さくらが変わったとか?」
さくら「うーん。あすぴーさんはなんか人見知りしないなぁ〜!最初は怖かったけど」
和也「うーん。謎だな。飛鳥さんの人柄がいいのかな」
飛鳥「な、なんだよいきなり!別に褒められたからって、飛鳥ちゃんは嬉しくないからな!」
ものすごく嬉しそうな顔をする飛鳥さん。この人は正直者なんだと思った。
和也「めっちゃ嬉しそうですね」
飛鳥「こらっ!先輩をからかうな〜!」
さくら「あははっ、お兄ちゃんもあすぴーさんも面白い!」
梅澤「あらら、もう飛鳥さんと仲良くなってるよ」
与田「ほんとだ!私たちも初めての時は喋れなかったのに」
山下「きっと遠藤君の人柄がいいからだね」
大園「桃子の飛鳥さんなのに〜!でも、さくらちゃん可愛い」
久保「ほんとだね〜!みんな可愛くて困っちゃうー!」
じゃれあう和也と飛鳥を見て、みんなは微笑んでいた。

■筆者メッセージ
松井珠羽さん
コメントありがとうございます!
メインは3、4期になる予定です。
今後もお願いします!
しゃもじ ( 2021/08/18(水) 08:00 )