日向高校




























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第5章
テスト週間
最近の和也は嵐のような毎日を送っている。
それは落ち着くどころか、日に日に凄くなる。そして、部活の約束事が出来た。
和也を1人にしないこと。鈍感な和也は絶対に騙されるからと。登校は待ち合わせをして、メンバーが順番に登校することになった。下校は家が隣なので富田さんがすることに。
今日の登校の当番は菜緒。最近冷たい。
和也「あの〜菜緒さん?まだ怒ってます?」
菜緒「別に怒ってないです。」
めちゃくちゃ怒ってる。そもそも、和也に身に覚えはない。
和也「何でもするのでそろそろ許してもらえません?」
菜緒「なんでも?」
菜緒が反応する。
和也「俺にできることであれば。」
菜緒「ならテスト週間終わったら遊びに行こ?」
和也「うん。それでよければぜひ。」
菜緒「やった〜!」
菜緒と初めて遊びに行って以降、菜緒は自分の気持ちを表に出すようになった。
そして、甘えん坊なのが意外な一面だ。
(でも、何で俺が怒られてるんだ?)
学校に着き、下駄箱を開けられる。「バサァ」またもやラブレターらしき手紙が落ちる。(デジャブ、、、)和也は恐る恐る菜緒を見る。菜緒は笑っていたが目が笑っていなかった。
菜緒「今日も人気ですね〜!」
和也「これは不可抗力です。」
菜緒「まぁいいや!遊びに行けるし!」
菜緒は今日は機嫌が良かった。
菜緒と別れて教室に入り席に着く。
和也「はぁー。」
潮「朝からため息なんて幸せ逃げるよ?」
和也「いつになったら平和が来るんだ。」
高瀬「もう一生来ないんちゃう?」
和也「恐ろしいことを言わないでくれ。」
白石「はい!席に着いて〜!来週からテスト週間です。赤点取らないように!むしろとったら許さないから!」
黒石モードになり、みんなびびる。
白石「あっ!あと、テスト週間中は部活禁止だからね〜!」
お昼休み。この時間もメンバーと過ごすことになっているが、1人になりたかったので、屋上に逃げたがすぐ捕まった。
久美「月曜日からテスト週間だね!」
美穂「監督は頭いいんですか?」
鈴花「いやいや〜運動も出来て、頭が良かったらハイスペック男子過ぎでしょ?」
好花「勉強も出来たら、ますますモテますね?」
その一言で一斉に和也を見る。
和也は目線を逸らし黙っている。
史帆「明らかに何かを隠してる。」
京子「白状しろ!」
和也「前の学校では学年10位以内には、入ってました。」
美玲「ハイスペック男子だぁ〜」
何故か美玲は嬉しそう。
彩花「いやいや、みーぱん喜んでる場合じゃないよ?」
史帆「何でそんなに頭いいの?」
和也「部屋に引きこもっていた時に、気を紛らわせる為に勉強をしてて。」
一瞬気まずい空気が流れる。
陽菜「だから師匠は物知りなんですね!勉強教えてほしいです。」
河田さんの一言で空気が戻った。
鈴花「いい事思いつきました。」
美玲「鈴ちゃんどうしたの?」
鈴花「みんなで勉強会しましょう!赤点取ったら、部活出来なくなっちゃいますし」
史帆「いいねー!でも何処でやる?」
富田さんは笑いながら和也を見る。
和也「えっなに?嫌な予感しかしないけど」

土曜日。「お邪魔しまーす!」
母「みんないらっしゃい!勉強頑張ってね。」
和也の家にみんな集まった。
〜昨日の昼休み〜
和也「嫌な予感しかしないんだけど。」
鈴花「監督の家でやりましょう!」
史帆「いいね〜!監督のお家いきたい!」
濱岸「ひよたんも!!」
上村「私もいきたいです!」
(なんか断れない空気に・・・)
美玲「でも、みんなで行ったら迷惑じゃないかな?」
(さすが美玲!救世主だ。)
鈴花「おばさん聞いてみます。」
富田さんが電話をし始める。
和也「いつの間に母さんと連絡先交換してるの!!?」
鈴花「先輩が家にいない時に、遊びに行った時に。あっもしもし、土曜日にテスト勉強したいんですけど、みんなでお家行ってもいいですか?はい、分かりました。それじゃ!」
和也「母さんなんだって?」
僅かな希望に望みをかける。
鈴花「オッケーですって!めっちゃ喜んでました。」
終わった。

というわけで今にいたる。
母「お昼おばさんが作るから、みんな食べてってね〜!」
「ありがとうございます!」
母「それじゃ、お昼ご飯の買い物に行ってくるから、ちゃんと勉強見てあげなさい。監督!」
母さんは買い物に行った。
和也は大変なことになったと思う反面、休みの日もメンバーと入れることが嬉しくも思えた。

■筆者メッセージ
櫻坂の小説を作るか悩み中です。
しゃもじ ( 2021/05/02(日) 00:36 )