日向高校




























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第2章
キャプテン誕生
その日の夜、メッセージで美玲にキャプテンのことを相談していた。
和「ちょっといいかな?キャプテンのことで相談があって。」
美「いいよ!決まった?」
和「うん。俺の中では佐々木さんがいいと思うんだ。」
美「久美か!私も久美いいと思ってたんだぁ〜!視野が広いからみんなのとこを見てあげれるし、頼りになるし」
和「うん。でも、アイドル部を立ち上げたのは美玲でしょ?だからいいのかなって。」
美「そんなこと気にしてたの?私はキャプテンってタイプじゃないよ。私はみんなとアイドルになりたいから。だからキャプテンじゃなくても、みんなを支えてあげたいんだ!」
美「それに私は和くんを信じてるから。
和くんが決めたことなら信じるよ?」
和「ありがとう。話聞いてくれてありがとう。それじゃまた明日。」
美玲とのメッセージを終えた。
美玲がいてくれて本当に良かったと思う。
次の日の放課後。
和也「部活を始める前にキャプテンの発表をします。」
みんながざわざわし始める。
和也「キャプテンは佐々木久美さんにお願いしたいです。」
久美「えっ?私?無理無理無理!!」
佐々木さんは驚いている。まぁ当然だろう。恐らくみんなは美玲がなるものだと思っていたのだろう。
和也「あくまで俺の意見なんだけど、佐々木さんはみんなの事をよく見てくれていると思うんだ。小坂さんが入ってきてくれた時も、緊張してる小坂さんに
あだ名を付けて暖かい空気を作ってくれて、マラソンの時もみんなを励ましてくれて。みんなはどうかな?」
史帆「私もきくちゃんでいいと思う。」
高瀬「うん。久美しかいないよね」
松田「うん。私は師匠について行きます!」
いつの間にか佐々木さんと松田さんが
師弟関係になっている。
和也「そうやってみんな言ってるけど、佐々木さんどうかな?」
佐々木さんは考えている。すると、
久美「私やってみます。きっと迷惑かけちゃうかもしれないけどよろしくお願いします。」
そういうと拍手が沸き起こった。
そうして、日向高校アイドル部はキャプテンが決まった。
佐々木さんが引っ張ってくれたら
このグループは安心だと和也は思った。
和也「それじゃ練習に行こうか」
『はーい!!』
またグループの絆が深まったのだった。

しゃもじ ( 2021/04/26(月) 09:39 )