日向高校




























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第24章
好き嫌いを克服
「お待たせしました!」
教室のドアの前で、笑顔で立っている彼女。

和也「そんなに急いできたんだ。走ると危ないよ?」
未来虹「へへっ、和也先輩に少しでも早く会いたかったんですよー!」
未来虹が教室の中に入ってきて、和也の前の席に後ろ向きで座った。
未来虹「紗理菜さん席お借りしまーす!」

未来虹はニコニコしながら和也を見つめる。
和也「そんなニコニコしてどうしたの?」
未来虹「なんか和也先輩の顔を見てると笑顔になれるんですよね〜!」
和也「それはいいことなの?」
未来虹「もちろんです!誇っていいですよ?」
和也「そ、そうなんだね。なんかありがと」
何を誇ったらいいのか、いまいち分からなかったが、とりあえずお礼を言った。

和也「それで、明日はどこに行く?」
未来虹「えーっとですね、私のお願い聞いてもらってもいいですか?」
和也「もちろん。誕生日プレゼントのお礼だから」
未来虹「カレーを食べに行きたいです!」
和也「んっ?カレー?」
未来虹「はい!私、カレー苦手なんですよ!」
和也「カレー苦手なのに食べに行くの?」
未来虹「昔から苦手な食べ物が多くて、少しずつ克服したいんです!それで、和也先輩とだったら克服出来る気がしたんです!」
和也「なるほどね。わかった。美味しいカレーのお店探しておくよ!」
未来虹「へへっ、やった!あと、もう一つお願いがあるんですけど…」
和也「うん、いいよ?どうした?」
未来虹「今日…先輩のお家に泊まりに行ったらダメですか…?」
和也「今日?別にいいけど?」
未来虹「本当ですか!?やったぁ〜!」
未来虹は立ち上がって喜んだ。

和也「ふふっ、喜びすぎだよ。それじゃ、詳しいことは家で決めるとして、部活行こっか?」
未来虹「はいっ!今日は一段と部活頑張れます!」
和也「頑張るって言っても、部室の大掃除だけどね?」
未来虹「あれ?そうでしたね!なら、お掃除を頑張ります!」
和也「ふふっ、期待してるよ。なら、行こっか?」
2人は立ち上がり教室から出て、部室に向かった。

そして、部室に入るとメンバーが険しい顔をしていた。
和也「みんなどうしたの?」
史帆「あっ!和くん!大変なんだよ!」
和也「大変ってなに?もしかして、また問題が起きたの?」
美玲「みーぱん達、大事なこと忘れてたの!」
みんなが忘れていたこと。
それは予想もしてないないことだった。

■筆者メッセージ
今回は未来虹ちゃんにしました!

たくさんリクエストしてくれてありがとうございました。
他のメンバーは後日必ず作ります!
しゃもじ ( 2022/01/10(月) 18:47 )