日向高校




























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第24章
のんびりデート
洗面所で顔を洗い、出かける準備をする為に部屋に戻る。
芽依はと言うと、母と話したいみたいでリビングに残っていた。

和也「そういえば、どこに行く予定なんだろう?」
パジャマから私服に着替えながら、ふっと思う和也。

着替え終わり、再びリビングに向かう。
和也「芽依、準備できたよ?」
芽依「ふふっ、なら、ママまたね!」
母「気をつけていってらっしゃい!」

和也と芽依は家を出た。
和也「芽依、何やってるの?」
芽依は外に出てすぐにスマホをかまいだした。
芽依「んっ?なんもないよ!和くん、行こっ?」
芽依は和也の手を握って歩き出す。

和也「それで、どこにいくの?」
芽依「えーっとね、芽依はのんびり和くんとデートしたいねん!」
和也「のんびりデート?」
芽依「嫌やったかな?」
芽依は少し不安そうな表情をする。
和也「ううん、芽依らしくていいね!俺ものんびりしたいよ?」
芽依「えへへっ、和くんは優しいなぁ〜」
芽依は和也の反応を見ると、いつも通りの笑顔になった。

そして、2人は駅に着いて電車にのり、隣町に向かった。
芽依「和くん、ここに大っきいイチゴパフェがあんねん!それ、食べよ?」
隣町に着いて、芽依がスマホで画像を見せる。
和也「本当だ。大きいね?うん、食べに行こっか!」
芽依は頷いて、嬉しそうに鼻歌を唄いながら歩き出す。
和也「芽依、すごくご機嫌だね?」
芽依「うんっ!クリスマスに和くんとデートやもん!それに、和くんのお誕生日だから、嬉しい!」
和也「俺の誕生日で芽依が嬉しいんだ」

芽依といると、どこか自然に和む。
和也はそう感じて、芽依とのデートを楽しんだ。

芽依「うわぁ!!大きい〜!」
お店に着き、イチゴパフェを注文して、大きなパフェがテーブルに届いた。
和也「実際に見るとすごいね…」
芽依「へへっ、和くん、あーん!」
芽依はスプーンでパフェをすくって、和也の口元に近づける。
和也「俺が先に食べていいの?」
芽依「うんっ!和くん、お誕生日やから!」
和也「そっか、ありがと。いただきます」
和也はパフェを口の中に入れた。
和也「うん!美味い!」
和也が美味しそうに食べると、芽依は満面な笑みをしていた。

和也「次は芽依が食べな?」
和也は、パフェをすくって芽依の口元に近づけた。
芽依は少し恥ずかしがりながらも、口の中にパフェを入れた。
芽依「うふふっ、ほんまや!美味しい!」
芽依は幸せそうな表情をしていた。
芽依「んっ?和くん、どうしたん?」
和也に顔をずっと見られてる気がした芽依は、和也に質問する。
和也「んっ?芽依って色々な表情するなーって思って」
芽依「そうかな?」
和也「そうだよ。どれもいい表情だね?」
芽依「そんなこと言われると恥ずかしいよ…」
芽依は顔を赤くして、その照れを隠すかの様にパフェを食べ始めた。

その後、パフェを食べ終わり、店を出る。
和也「んーっ!食べたねー!この後、どこ行きたい?」
芽依「芽依、和くんからクリスマスプレゼントほしいな」
和也「クリスマスプレゼント?いいよ、何がいい?」
芽依「ちょっと顔下げて?」
和也は芽依の顔近くまで顔を下げると、芽依が耳元でお願い事を呟いた。

そのお願いは予想してないお願い事だった。

しゃもじ ( 2022/01/01(土) 20:05 )